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みたまうつしの儀とは?儀式の持つ意味と作法を解説!

みたまうつしの儀とは?儀式の持つ意味と作法を解説!

誰にでも必ず最期の時が訪れ、葬儀されるものです。日本で葬儀といえば仏式で行われるのが一般的ですが、仏式以外でも神道に基づいた神式で行うやり方もあります。神式の葬儀には「みたまうつしの儀」というものがありますが、はたしてどのようなものなのでしょうか?詳しく解説します。

    みたまうつしの儀とは?

    神道の葬儀ではみたまうつしの儀が不可欠

    神道の葬儀ではみたまうつしの儀が不可欠

    今生きている人は、いつか必ず最期の時を迎えます。そして、最後の時を迎えた時、残された家族や知人・友人の手によって葬儀がとり行われます。多くの場合、日本の葬儀といえば僧侶の方がお経を唱える中で参列者が悲しい気持ちとともに焼香を行うという仏式によるものです。

    しかし、日本で行われる葬儀は仏式だけとは限りません。仏式に比べて多くはありませんが、日本古来の民族宗教である神道形式(神式)の場合もあれば、キリスト教式の場合もあります。

    そのうち、神式による葬儀には必ず「みたまうつしの儀」と呼ばれる儀式があります。実はこの儀式、2017年に亡くなったフリーアナウンサーの小林麻央さんの葬儀の際に行われたことで話題になったことがあります。

    名前からして何とも不思議な雰囲気が漂ってきますが、「みたまうつしの儀」がどんな儀式か想像がつかないという方もいらっしゃるかもしれません。

    特に神式の葬儀を行う予定のある方の場合、知っておいて損はありませんので、最後まで読んでいただければ幸いです。

    みたまうつしの儀が持つ意味

    みたまうつしで使われる御霊代ではこのような霊璽を用いることも多い

    みたまうつしで使われる御霊代ではこのような霊璽を用いることも多い

    最初に、神式の葬儀において「みたまうつしの儀」がどのような意味を持つのかについて見ていきましょう。

    「みたまうつしの儀」は漢字で書くと「御霊遷しの儀」です。神道では「遷霊祭(せんれいさい)」とも呼ばれ、告別式の前夜(仏式でいうお通夜)に行われる儀式です。つまり、亡くなった方の魂を別のところに移すための儀式を指します。魂を遷す先とされているのが、故人が生前愛用していたものや鏡で、それらは神霊の代わりとなり「御霊代(みたましろ)」と呼ばれます。

    なお、最近では仏教でいうところの位牌にあたる、白木の霊璽(故人の名前と生年月日)を記したものが使われる例が多く見られます。

    ちなみに、みたまうつしの儀は神社の境内ではなく、故人のご自宅などで行われることが多いです。神道では死は穢れたものとして忌み嫌われており、このため神域である神社の境内で葬儀などを行わないとされているからなのです。

    みたまうつしの儀を行う理由・宗教

    天理教でもみたまうつしの儀は行われる

    天理教でもみたまうつしの儀は行われる

    神道の葬儀の際に行われる「みたまうつしの儀」は何のために行われるのでしょうか?それを知るにはまず、神道における「人の死」にまつわる考え方を理解することが必要です。

    神道では肉体としての身体は神様からの借り物とみなされており、死というのはその借り物である身体を返すタイミングとされています。同時に、人は亡くなると新しい身体を得てその家の守護神になるというのが神道の考え方です。

    ただし、亡くなった方が家の守護神になるには50日の期間が必要で、その間故人の魂を安置しておくための仮の場所である「御霊代」が必要です。

    言い換えれば、「みたまうつしの儀」は守護神となる新しい身体をいただくまでの間に故人の魂が過ごすための仮住まいに移っていただくための儀式といえます。

    そして、実は「みたまうつしの儀」を行うのは神道だけではありません。江戸時代に起こった神道系の新興宗教である天理教でも「みたまうつしの儀」が行われます。

    天理教では故人の霊が神様になるまでの期間を過ごしていただくために、仮住まいである御霊代に移ってもらう神道と目的で「みたまうつしの儀」が行われます。ただし、後で詳しく解説しますが伝統的な神道とは少し違ったやり方によるものなのです。

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