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菊理姫(くくりひめ)とは?日本書紀にたった一度だけ記される縁結びの神について解説

くくりひめとは?
くくりひめとは?
日本神道

菊理姫(くくりひめ)とは? 日本書紀に一度だけ現れる神

菊理姫は日本書紀に登場する

菊理姫は日本書紀に登場する

菊理姫くくりひめ・キクリヒメノカミ)とは、「日本書紀」にたった一度だけ登場する神様です。

菊理姫が登場する『日本書紀』の一文

日本の神様で伊弉冉(いざなみ)と伊弉諾(いざなぎ)の二人の神様の夫婦がいました。この夫婦は大変仲が良く、伊弉冉は多くの神様を産みました。しかし、ある日火の神を産んだことから伊弉冉は黄泉の国へ旅立ってしまいます。一人になった伊弉諾は寂しさのあまり、伊弉冉に会いに黄泉の国を訪れます。伊弉諾は黄泉の国の扉越しに、伊弉冉に「どうか戻ってきて欲しい」と懇願します。伊弉冉は「それでは何とか戻れないか、相談してみましょう。私が良いというまで覗かないでください」と伝え、黄泉の扉を閉めてしまいます。しかし、伊弉諾は伊弉冉との約束を破り、黄泉の扉を開けてしまいます。その扉の向こうには変わり果てた姿の伊弉冉が。驚いた伊弉諾は、恐怖のあまりその場から逃げ出します。変わり果てた姿を見られたくなかった伊弉冉は、約束を破った伊弉諾を追いかけます。伊弉諾は命からがら逃げますが、途中の黄泉平坂で追いつかれてしまいます。黄泉平坂で激しく口論をする伊弉冉と伊弉諾。そこへ泉守道者(よもつちもりびと・黄泉平坂の番人)が現れ、「伊弉冉が現世に戻ることはできない」と伊弉諾に伝え、口論している二人を取りなします。その最中、更にそこへ今度は菊理姫がやってきて、伊弉諾に何かを伝えます。伊弉諾は菊理姫の言葉を聞くと、急に機嫌が良くなり、泉守道者と菊理姫の二人をたいそう褒め称えて帰っていきました。

菊理姫が登場するのはこれだけです。菊理姫がどんな言葉を伊弉諾に伝えたのか、また、どうして伊弉冉と伊弉諾の言い争いを泉守道者が取りなしている最中に現れたのか、と言った詳細については何も触れられていません。

菊理姫は白山比咩神と同一視される存在

菊理媛神は白山比咩神

菊理姫は白山比咩神と同一?

菊理姫は、日本三代霊山のと呼ばれる、富士山、立山に並ぶ白山に祀られる白山比咩神(しらやまひめ)と同一視されています。今現在も石川県にそびえる白山の女神さまとして祀られていますが、どうして白山比咩神と菊理姫が同一視されるようになったのかは定かではありません。一説には、平安後期に実在したとされている儒学者の大江匡房(おおえのまさふさ)が、扶桑明月集の中で菊理姫と白山比咩神を同一視する記述をしたことが最初だと言われています。

菊理姫は「秀真伝(ホツマツタヱ)」に登場する

菊理姫はホツマツタエに登場する

菊理姫はホツマツタエに登場する

菊理姫は、神代文字という独特の文字で書かれている「秀真伝(ホツマツタヱ)」にも登場すると言われています。「秀真伝」の菊理姫は、天照大御神の叔母であり、養育係の役目を担っていたとされています。ただし、神代文字は大変難解な暗号文のような文字であり、また「秀真伝」自体が偽書であるとする学者もいることから、この説が信憑性の高いものであるとは言えません。

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菊理姫(くくりひめ)のご利益は?

菊理媛神のご利益

菊理姫のご利益

菊理姫くくりひめ)のご利益で最も有名なものは縁結びですが、それ以外にも菊理姫のご利益があります。ここからは、それぞれのご利益について紹介していきましょう。

菊理姫は縁結びの神

縁結びのご利益

縁結びのご利益

菊理姫縁結びの神様として有名です。これは、伊弉冉と伊弉諾の仲を修復させたことに由来しています。人間でいうところの、離婚寸前だった夫婦の仲を取り持った菊理姫が、縁結びの神様として信仰の対象のなるのは自然の流れと言えるでしょう。

また、菊理姫は「ククリ」という読み方から転じて「括り」という意味を持ちます。菊理姫の「括り」には、「魂と魂を括り付ける」という意味があ為、子宝に恵まれたり人脈を広げたりと言ったことにもご利益があるとされます。子宝に恵まれたい、事業をする為に人脈を広げたいといった願いがある場合には、菊理姫にお参りに行くことをおすすめします。良い縁がもたらされることでしょう。

縁切りの神様でもある菊理姫

縁切りの神様

縁切りの神様

菊理姫縁切りの神様でもあります。あまり知られていないことですが、別れた方が互いにより良い縁との出会いがあると判断された場合、二人の縁を切ってくれます。長い間お付き合いしているけれどなかなか結婚に至らない関係なら、菊理姫に委ねると良いでしょう。菊理姫は、はっきりした結果を示しくれます。

また、悪縁を絶ち切るご利益もあります。別れた方が良いことはわかっていても、別れてくれない、別れられない縁ががある場合には、菊理姫に頼ると良いでしょう。菊理姫はあなたが抱えている悪縁を絶ち切り、良縁をもたらしてくれます。

菊理姫は名づけの神様

菊理媛神は名づけの神様

菊理姫は名づけの神様

菊理姫は子供の名づけに迷った時にお参りすると良いと言われていますが、これには理由があります。前述の「秀真伝」の中に次のような記述があります。

「秀真伝」より
伊弉冉は最初、なかなか子供が産まれませんでした。そこで、伊弉冉は子供が産まれないという事実を父親の豊受大神(トヨケ神)に相談します。豊受大神は、伊弉冉に子供が産まれるようにと願掛けを行ないます。すると、その願いが届いたのか、伊弉冉は無事懐妊し、金の卵を産みます。金の卵から出てきたのは、男の子でした。この男の子の産湯を用意したのは、伊弉諾の兄弟であったシラヤマ姫(菊理媛)です。シラヤマ姫(菊理媛)は、大変強い霊力の持ち主で、赤ん坊ともお話ができました。初めて産まれた男の子の名前をどうしようかと、神々が相談していた時、シラヤマ姫(菊理媛)は、「ウヒルキという名前にして欲しいと、赤ん坊が申しております。ウヒルキには『大いなる熱を帯びた日輪の霊魂』という意味があり、太陽神ということのようです』と伝えました。シラヤマ姫(菊理媛)の言葉を聞いた神々は、ウヒルキと名付け、大事に育てました。やがてウヒルキは大人になり名前を天照大神と改名しました。

以上が、「秀真伝」に記述されている菊理姫のお話です。この話がもとになり、子供の名づけに迷った時には菊理姫が祀られている神社をお参りし、どんな名前にして欲しいかを赤ん坊に直接聞いてもらうという信仰が広まりました。

菊理姫のその他のご利益

菊理媛神のその他のご利益

菊理姫のその他のご利益

菊理姫には、その他にもまだまだご利益があります。その他のご利益についても紹介していきましょう。

  • 農業の神様
    菊理姫は農業の神様としても信仰されています。そのため五穀豊穣や牛馬安産と言ったご利益もあり、農業や酪農を営んでいる人たちは、豊作や牛や馬の安産を願い菊理姫にお参りに行きます。
  • 入試合格の神様
    菊理姫には入試合格のご利益もあります。縁を結ぶということから、受験する人と学校との縁を結んでくれることを願い、受験シーズンには多くの受験者がお参りに出かけます。
  • 家内安全
    菊理姫は縁結びの神様であり、災厄も縁として捉えられています。その為、災厄の縁を絶ち切り福の神との縁を結び付けてくれるように、菊理姫をお参りする人が多くいます。健康で幸せな一生を送ることができるようにという願いを込めてお参りをします。
  • 除災
    菊理姫が災いという縁を絶ち切り、福の神との縁を結び付けてくれます。

玉置神社に祀られる菊理姫

菊理姫も祀られる玉置神社

菊理姫も祀られる玉置神社

菊理姫は、神様に呼ばれないとたどり着けないといわれている和歌山の玉置神社にも祀られています。その様子を映した2分間の動画は、見るだけで運が開けるというもの。ぜひご覧ください。

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