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国慶節とは?中国と台湾の建国を記念した祝日について知ろう

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国慶節とは?中国と台湾の建国を記念した祝日について知ろう
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国慶節とは?中国と台湾の建国記念日

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中国と台湾の国慶節とは?

国慶節とは、中国や台湾などの建国を祝う日のことです。国慶節の当日は軍による大規模なパレードと国の要人が出席する式典などが盛大に行われます。しかし、中国本土と台湾、香港やマカオ、日本の横浜中華街など、地域によって、国慶節の日にちや期間が異なることはご存知でしょうか。

異なる理由は、中国と台湾それぞれの国の成り立ち方に端を発しています。

まずは、それぞれの国の国慶節の起源から見ていきましょう。

 

中国の国慶節の起源

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中国の国慶節の起源

中国(中華人民共和国)の国慶節は、天安門広場で毛沢東が中華人民共和国中央人民政府設立を宣言した1949年10月1日を起源としています。

では、どのようなことがあって中華人民共和国建国となったのでしょうか。それは、1930年代からの蒋介石と毛沢東の政権争いが発端となっています。
毛沢東が統率していた中国共産党と蒋介石が統率していた中華民国・南京国民政府は、1930年から5回もの大規模な内戦を34年もの間行っていたのです。第二次世界大戦の間は、一時的に停戦状態だったのですが、終戦を迎えると内戦が再発します。
結果、毛沢東側の中国共産党の勝利により、1949年の4月、蒋介石側は破れて台湾へ撤退せざるをえなくなり、中華民国・南京国民政府側は崩壊することになりました。
これにより毛沢東側も中華民国・南京国民政府が崩壊したと判断、新政府は毛沢東を主席とし、1949年10月1日に首都を北京に定め、中国の国旗である五星紅旗を天安門広場で掲揚、中華人民共和国の成立を祝う建国式典が正式に行なわれ、主席となった毛沢東が中華人共和国の建国を宣言したのです。

中国語では「慶」という文字が「祝う、祝賀する」と言う意味です。そのため、「国慶節」は、読んで字のごとく「国を祝う日」ということで、現在の中華人民共和国の人々にとって建国を祝う国慶節は、大変に重要な祝日となったのです。

 

 台湾の国慶節の起源

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台湾では孫文が臨時大統領となって国が成立した10月10日が国慶節

台湾では、毎年10月10日が国慶節です。「中国の国慶節の起源」の章で解説した通り、 蒋介石が統率していた中華民国・南京国民政府が中国から退却した先の台湾で国を継続させたので、中華民国の建国を祝う日になります。

しかし、実は中華民国の正式な建国宣言日は1912年1月1日で、10月10日ではありません。

なぜ10月10日が「国慶節」なのでしょう。

それは、1911年10月10日に清王朝に対して兵士たちが武昌で反乱を起こした日であり、後に辛亥革命の発端ともなった日だからです。この1911年10月10日の反乱があったからこそ中華民国が設立したという考えのもと10月10日に「国慶節」を定めたのです。
また10月10日は「10」が「2つ」並ぶことから「双十節(そうじゅうせつ)とも呼ばれています。

 国慶節の期間

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国慶節の期間は国や地域によって異なる

では、国慶節の期間は中国や台湾、その他の地域ではどのようになっているのでしょうか。

〈中国の国慶節の期間は〉

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中国の国慶節は7~8日間あるので家族旅行に出かける人が多い

国慶節の期間は、中国の法律上10月1日から3日間です

しかし、政府によって調整されると、国慶節を含む連休は7~8日間となります。

2018年の「国慶節」は、10月1日(月曜日)から10月7日(日曜日)までの7連休です

そのため、「国慶節」は「中国のゴールデンウィーク」とも呼ばれています。

「今年の9月29日は土曜日だから9連休なのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。

残念ながら9月29日(土曜日)と9月30日(日曜日)は調整が入り、振替出勤日となります。

ちなみに来年2019年の「国慶節」は、10月1日(火曜日)から10月6日(日曜日)までの6連休の予定です。

余談ですが、2017年は8連休でした。それは「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」と休みが連なったためです。
「中秋節」とは、旧暦8月15日の満月に行われるお祝い行事です。月餅(げっぺい:月に見立てた中国の丸いお菓子。地域によって大きさと具に差がある)などをお供えし一家団らんで明月(めいげつ)を観賞して過ごします。

この「中秋節」は、満月に合わせてお祝いする行事なので毎年日付が異なります。

9月29日頃に「中秋節」がある年は、国慶節と合わせると8日間の大型連休になるのです。

編集部
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〈中国で行われるイベントとは〉

軍事パレード
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中国の国慶節を祝う軍事パレードは不定期開催

現在は不定期ですが、1950年の中華人民共和国の建国1周年にあたる年から10周年の1959年まで「国慶節」を祝う閲兵式(えっぺいしき)の軍事パレードが毎年実施されていました。1960年から中断され、1984年の35周年と1999年の50周年、また2009年の60周年に実施されました。

 

故郷への帰省
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中国の国慶節では連休を利用して故郷に帰省する人であふれる

大型連休となる「国慶節」は、お土産を携えて故郷へ帰省する人であふれます。この帰省ラッシュは「中国人の民族大移動」などとも呼ばれています。家族や親族などを大切にする中国の人々ならではの光景です。
中国での大型連休は、国慶節と春節(しゅんせつ:旧暦のお正月)だけですので、故郷を離れて遠方に働きに出ている人たちは年に2回の大型連休を利用して帰省し、家族と祝日を過ごすのです。
中国国内では、国慶節と春節の大型連休を利用して帰省する人々がお土産を大量に買い求める時期に合わせて、大規模なセールを実施することが多いです。

 

観光をする
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中国の国慶節による連休期間中は観光へ出かける人が多い

「国慶節」の大型連休を利用して、以前は中国国内の観光旅行が多かったのですが、経済発展と渡航規制が緩んだことで海外旅行に出かける人が増えています。
中国国家観光局が発表した観光統計データによりますと国慶節の大型連休中に中国国内を観光する国民の人数だけでも4億7500万人を上回った年もあるとのことです。
そのため国慶節の連休中では、国内の各地の観光地でかなりの大混雑となりました。例えば、メジャーな観光地「万里の長城」では、非常に混雑しますので人込みに揉まれる時間が長く、観光を楽しむ余裕がないかもしれません。
さらに宿泊施設では、予約が埋まってしまい、連休直前や当日の宿泊予約はキャンセル待ちをしなければなりません。空きがあったとしても通常よりも高い値段設定となります。日本のゴールデンウィークと同じ状況ですね。
日本の旅行業界、特にインバウンドビジネスに携わっている方は、国慶節を利用して日本へ観光にくる中国人旅行者の売り上げを大きく伸ばせるチャンスと期待を寄せています。

 

爆竹と花火とで盛大に祝う
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中国には爆竹を鳴らして悪を祓う習慣がある

国慶節当日は公共施設などで中国国旗が掲げられます。「祝国慶」と書かれた横断幕や垂れ幕が各所に飾られます。そして中国では、よくある慶事の時の、爆竹を鳴らして悪を祓うという習慣があります。様々な場所で爆竹音が鳴り響きます。さらに夜には盛大な花火が打ち上げられます。中国人にとって国慶節の爆竹や花火は、欠かせないものとなっています。