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世界樹(ユグドラシル)とは?天を支え冥界にも通じる大樹の神話を知ろう

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世界樹(ユグドラシル)とは?天を支え冥界にも通じる大樹の神話を知ろう
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世界樹(ユグドラシル)とは?数々の神話に登場する世界を支える大樹

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世界樹は世界の中心に立つと信じられている木です

世界樹とは世界の中心にそびえ立ち、世界(宇宙)全体を体現しているといわれる架空の巨木で宇宙樹とも呼ばれます。世界樹の枝は、はるか上空まで広げた枝で天を支え、根は地下深く冥界に通じているとされています。世界を司る中心であり、生命の誕生や営み、死に至るまでが世界樹の中で行われると考えられています。

かつてゲルマン系の部族であるザクセン人たちは、信仰しているイルミン神を象徴するイルミンスールと呼ばれる世界樹を崇拝していました。このイルミンスールは北欧神話のユグドラシルと同じような世界樹、もしくは同一と考えられている世界樹です。イルミンスールとは古ザクセン語で、「祖神イルミンの柱」という意味があり、ラテン語では「世界の柱」を意味しています。

自然を対象とした崇拝、特に樹木を神聖視し聖なる木として崇拝、信仰することを樹木崇拝、または樹木信仰といいます。この樹木信仰は1本の木を信仰するだけではなく、森や林、山そのものも対象とすることもあります。

ザクセン人は自然現象や大木を神として信仰し、イルミンスールが世界を支える柱だとして崇拝していました。世界樹の他にも、北欧神話の神々の中に同一だと考えられるザクセンの神々がいたり、ザクセンの神話に北欧神話の神や逸話が登場したりと、お互いに混ざり合っている部分があるようです。

イルミン神を象徴したY形の木や柱はザクセン人の信仰の対象でしたが、勢力を拡大するために侵攻してきたカール大帝によって神木は切り倒され、ザクセン人は国王を始めとしてキリスト教に改宗させられました。

世界樹が信じられてきた多くの文化では、樹木とは神の世界である天上と、人間が暮らす地上をつなぐ神聖な道であり、すべての中心である世界樹を軸として回っているとする「世界軸・宇宙軸」の概念がありました。また樹木は再生と繁栄のシンボルであり、生と死そして子孫繁栄の象徴ともされてきました。

世界樹のように世界を体現するような存在ではなくても、世界の神話・宗教の中で重要な役割を持って登場する木は多くあります。最もよく知られているのは、聖書の「知恵の樹ではないでしょうか。知恵の樹は聖書で語られるエデンの園に「生命の樹」とともに生えている樹です。アダムとイヴが蛇にそそのかされ、禁じられていた知恵の実を食べてしまったためにエデンの園を追放されてしまう話は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

編集部
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2018.04.21

世界樹(ユグドラシル)の特徴

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すべての命が世界樹によって育まれています

世界樹の概念は世界各地の神話の中に見られ、北欧神話に登場する世界樹「ユグドラシルは特に有名です。ユグドラシルは、古来よりアイスランドに伝わる北欧の神々と英雄の物語、叙事詩を集めたエッダの中にその姿を見ることができます。

エッダによると、この世界は3本の根に支えられる巨大な木によって成り立ち、すべての生命がこの木に宿っているといわれています。1本ずつの根の下には、死者の国巨人の国人間または神族の国があり、それぞれに住み暮らしています。

根の先には女神に守られる聖なる泉と、巨人に守られる知恵の泉があり、木の上には1羽のワシともともいわれる怪物が木の根をかじり、4頭のシカ若芽や木の皮を食べ、1匹のリス各世界の情報伝達をするため巨木を上下に走り回っています。

世界樹(ユグドラシル)が登場する神話の例

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数々の神話に登場する世界樹(ユグドラシル)

数多くの神話に登場する世界樹(ユグドラシル)ですが、人種も文化も違う様ざまな地域の神話にどのような形で現れるのでしょうか。続いて、北欧神話シベリア文化マヤ文明の世界樹についてご紹介していきましょう。