素鵞社とは?出雲大社本殿の真後ろにある神社
縁結びの神様として有名な出雲大社ですが、御本殿以外にも隠れパワースポットが存在している事は御存じでしょうか。
御本殿の真後ろには「素鵞社(そがのやしろ)」と呼ばれる、御本殿に比べると小さめの社があります。
その社は、知る人ぞ知る隠れパワースポットです。
素鵞社は、摂社という社で御本殿の神様と関わりの深い神様をお祀りしている社です。
出雲大社の御本殿には大国主大神がお祀りされていますが、素鵞社にはスサノオノミコトがお祀りされています。
スサノオノミコトは大国主大神の祖父にあたる神様だそうで、御本殿に祀られている大国主大神とは関りが深いと言えます。
スサノオノミコトは天照大神の弟で、大蛇「ヤマタノオロチ」を退治した事でも有名な神様ですが、素鵞社のパワーは、スサノオノミコトによるものだけではありません。
素鵞社の裏には「八雲山」と呼ばれる霊山があります。
「八雲山」は、その山自体がご神体となっていて、その力も重なり素鵞社はかなり強力なパワースポットとなっているのです。
素鵞社が祀るスサノオノミコトとは?
古事記によれば、スサノオノミコトとは、イザナギノミコトが黄泉の国から逃げ帰った際に身体の穢れを祓おうと、河で鼻を洗った時に生まれた神様とされています。
そして、イザナギノミコトはスサノオノミコトに、「海原を治めよ」と命じました。
ですがスサノオノミコトは母であるイザナミノミコトに会いたいと泣き喚き、海原を治める仕事を放り投げてしまいます。
スサノオノミコトは、黄泉の国にいる母に会いにいくため、姉である天照大神にお暇を頂戴しに高天原へと出向いたのは良いのですが、そこで行われた「うけいの勝負」で天照大神に勝った喜びのあまり、高天原を荒らし狼藉の限りを尽くしたそうです。
人間の感覚では、何故喜びの表現の仕方が高天原を荒らす事になるのかは理解出来ませんが、スサノオノミコトには、そういった乱暴な一面があったようです。
この件が原因で天照大神は天の岩戸にお隠れになってしまうのですが、その事を他の神から責められ、スサノオノミコトは高天原から追い出され、地上へとやってきます。
地上へとやってきたスサノオノミコトは大蛇「ヤマタノオロチ」を退治し、そのお礼に「クシナダ姫」という娘を妻にもらい受け、須賀の地に宮殿を作って住んだそうです。
その後は沢山子供を作り、かねての望み通りに母のいる黄泉の国へと旅立ったそうです。
母に会いたいと子供のように泣き喚いたり、高天原を荒らしたり、かと思えば娘を救うために大蛇と戦ったりと、多彩な側面を持った神様です。
そのためかご利益も多彩で、所願成就・厄除け・厄払い・無病息災・縁結び・水難など、スサノオノミコトをお祀りする神社によって、様々なようです。
スサノオノミコトには、幅広いご利益が望めそうです。
素鵞社にある砂の使い方
素鵞社ではご利益たっぷりの砂がいただけます。
この砂は家の四隅に撒いたり、四隅の土に埋めたりする事で家を守ってくれるそうです。
また、お守り代わりに小さな袋へ入れて持ち歩いたりも出来ます。
邪気を祓い、幸運を呼び込む力があるそうです。
ですが、砂をいただく為には手順が必要です。
ただ砂を持ち帰るだけではマナー違反となり、ご利益はいただけませんのでご注意下さい。
砂を頂く為の手順
砂を頂く為にはまず、稲佐の浜へ行かなくてはいけません。
出雲大社から西に約1.4キロの所に、稲佐の浜があります。
まずはここの砂を袋に入れて持ち帰ります。
そして出雲大社の、祓社→拝殿→本殿→素鵞社、と参拝したところで、稲佐の浜から頂いてきた砂を、素鵞社の軒下にある木箱へと入れます。
そこまでの手順を踏んで初めて、この砂がいただけます。
後は使う分だけの量の砂を持ち帰りましょう。
実は先日、ここの砂を友人がお土産として分けてくれましたので、今手元にあります。
私も家の四隅にこの砂を埋めました。
サラサラした砂で、地面に撒くだけだとすぐに風で吹き飛ばされてしまいそうなので、埋める方がおすすめです。
余った分は小袋に入れて、お守りとして持ち歩いています。
頂いたばかりでまだご利益のほどは分かりませんが、期待しています。

編集部
出雲大社本殿の真後ろにある社とは?