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因幡の白兎とは?日本神話に登場する物語のあらすじと意味を解説

因幡の白兎とは?日本神話に登場する物語のあらすじと意味を解説

日本神話に登場する「因幡の白兎」は、有名な神話ではありますが、舞台となった場所や祀られている神社があるのはご存知でしょうか。今回は「因幡の白兎」のあらすじや舞台となった場所、実際に祀られている神社などについて詳しく解説していきます。

    因幡の白兎とは?古事記の物語の一つ

    因幡の白兎

    因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)とは、日本最古の歴史書に数えられる『古事記』(「因幡之素兎」という表記)のほか、平安時代前期に成立した『先代旧事本紀(せんだいぐじほんぎ)』に載っているエピソードとして知られています。

    出雲大社の祭神である大国主大神が因幡国(現在の鳥取県)の美しい姫に求婚するエピソードの前半に登場する物語で、戦前には小学校の国語の教科書にも載っていました。

    最近では2011年度の国語の教科書に再び載るようになったことでも話題となっています。

    因幡の白兎のあらすじ

    因幡の白兎, 大穴牟遲神, ウサギ

    「因幡の白兎」のあらすじは以下のようなものです。

    出雲の国に大穴牟遲神(おおなむぢのかみ:大国主大神のこと)という心の優しい神様がおり、彼には多くの兄弟神がいました。

    ある日のこと、兄弟たちは因幡の国にいる八上比売(やかみひめ)という美しい姫のことを耳にし、兄弟そろって求婚のために出かけました。しかし、その際に大穴牟遲神は全員分の荷物を背負わされました。

    道中、因幡の国に入って気多(けた)の岬までやってくると、体中の毛をはがされて泣きじゃくっている一羽のウサギに出くわします。そこで、兄弟神たちはそのウサギを困らせようと、海水を浴びて風にあたるように助言しました。兄弟神たちの言うことを真に受けたウサギがその通りにやると、傷が余計に痛みだしました。

    まもなく、兄弟神全員分の荷物を背負っていた大穴牟遲神が困っているウサギのところにやってきました。彼はウサギにわけを聞くと、そのウサギは次のように話しました。

    「隠岐の島からこの国に行きたいと思い、ワニザメとどちらが仲間の数が多いか比べようと持ち掛けて、並んだワニザメの背中を数えるふりをして渡ろうとしました。しかし、渡り終えようとしていたところで、うれしさのあまりうっかりワニザメをだましていたことを口にしたところ、最後のワニザメが毛を全部むしってしまったのです。その後で、さっき通って行った神様たちの意地悪で余計に苦しむことになりました」

    大穴牟遲神はウサギを気の毒に思い、真水で体を洗ったうえで、蒲の花を集めてそのうえで寝転ぶように言いました。ウサギが大穴牟遲神に言われた通りにやると、たちまち傷が癒え、白い毛も元通り生えてきました。

    元通りになったウサギは大穴牟遲神に「荷物持ちをしていても、あなたはきっと八上比売と結ばれるでしょう」と言いました。その後、兄弟神たちより遅れて八上比売の元に着いた大穴牟遲神でしたが、八上比売が結婚相手として選んだのはウサギの言った通り大穴牟遲神でした。

    因幡の白兎の舞台の場所

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    因幡の白兎の舞台となった場所については古くから様々な考察がされてきました。

    まず、物語中でウサギが傷のために苦しんでいた「気多の岬」の場所としては、現在の鳥取県鳥取市白兎海岸にある気多之前(けたのさき)が有力視されています。

    また、「隠岐の島」については、文字通り島根県に浮かぶ隠岐の島という説や、気多之前の沖合に浮かぶ淤岐之島(おきのしま)という説がありますが、「隠岐の島」の場所によって「気多の岬」の場所も異なってくるため、一概に結論を出すことはできません。ただし、この後で触れる白兎神社では淤岐之島は「隠岐の島」と考えられています。

    さらに、物語の中でウサギが隠岐の島から渡る際に利用したワニザメの背についても、淤岐之島の周囲にある波食棚(はしょくだな)が地元でワニの背に例えられるところからきているというのが有力です。

    このほか、物語の中でウサギが傷を癒す際に蒲の花の上で寝転がったとされる丘は白兎神社の南にある身干山が、大国主命と出会ったときに傷ついたウサギが寝転がっていた場所として神社の西側の高尾山が考えられていること、さらに気多之前付近には蒲の穂が自生していることなどから、「因幡の白兎」の舞台は白兎神社周辺の地と考えられています。地元でも因幡の白兎の舞台ということで、地域おこしが行われています。

    因幡の白兎を祀る鳥取の神社

    因幡の白兎, 白兎神社

    因幡の白兎に登場したウサギが神様として祀られている神社も実際にあります。それが、鳥取県鳥取市白兎にある白兎神社です。

    ご利益としては、因幡の白兎でウサギが大国主大神の助言のおかげで傷が元通りになったというくだりから医療、特に皮膚病の改善の効果があるとされています。

    また、この地で大国主大神と八上比売が出会い、その後結ばれたため、縁結びのご利益があることでも有名です。特に縁結びのご利益に関係して、2010年に特定NPO法人地域活性化センターによって白兎神社周辺の白兎海岸は「恋人の聖地」として認定された場所としても知られています。

    アクセスはJR西日本鳥取駅から路線バスで約40分乗車し白兎神社前バス停で下車するか、車であれば鳥取自動車道鳥取インターから国道9号線を経由して約20分です。ちなみに、白兎神社のすぐ隣には道の駅として「神話の里白うさぎ」があり、実際に参拝する際にもここに車を停めることになります。

    因幡の白兎についてまとめ

    因幡の白兎, 日本神話

    因幡の白兎は、出雲大社の祭神である大国主大神が兄弟とともに因幡の八上比売に求婚しに行く途中でウサギを助け、荷物持ちをした(身分の低い様子が分かる)姿で、しかも他の兄弟より遅れて現れたにも関わらず、八上比売と結ばれたという内容でした。

    舞台の場所については古くからいろいろといわれていますが、現在では近くに気多之前や淤岐之島の存在から、鳥取市西部にある白兎神社周辺の地域が有力視されています。そして、白兎神社には物語に登場したウサギが神様として祀られており、ご利益も医療や縁結びで有名です。

    今回ご紹介した因幡の白兎のあらすじをきっかけに、縁結びや皮膚病改善のご利益をあずかるため、白兎神社に参拝してみてはいかがでしょうか。

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    いなばのしろうさぎ (いもとようこの日本むかしばなし)

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