「心の闇」が深い人とは?
普段から明るい笑顔を振りまいたり、みんなに冗談を言ったり、集団の輪の中でときめいていたりするという方も多いでしょう。しかし、場合によってはそういう人ほど心の中に闇を抱えていることがあります。
心の闇、それは過去にあったつらい出来事やそれに対するトラウマなどがもとでできる心の傷のことです。例えば、小学生の頃にいじめられた経験や暴力的な親からDV(ドメスティックバイオレンス)を受けた思い出などが深い傷として残ります。その結果、他人の前でむやみに本音をさらけ出すことができなかったり、自分自身を信じることができなかったりすることがその良い典型でしょう。
もし、心の闇を抱いているということであれば、人生を前向きかつ楽しく生きるためにも克服してみませんか?
そこで今回は、心の闇について知り、どのように対処していけば良いのかについて見ていきましょう。
「心の闇」と「心の弱さ」は異なる
心の闇を持つ人について、「根性がたるんでいる」と考える方も多いのではないでしょうか?いえ、実は「心の闇」があることと「心が弱い」こととは全くの別物です。
先ほども見たように、心の闇は過去のつらい思い出などによってできたトラウマのことを指します。これに対し、心の弱さとは何か嫌なことがあったときや困難に直面した時に、前に進む勇気が出ない状態のことです。ただし、心の闇ほどの深刻なものではなく、少しでも前に向かおうと決心したときに克服できるものといって良いでしょう。
ポイント
- 心の闇は、過去のつらい出来事やトラウマでできる心の傷のこと
- 心の弱さは、困難に立ち向かう勇気が出ない状態のこと
- 明るく振る舞う人でも心の闇を抱えていることがある
心の闇が深い人の特徴
それでは、心の闇がある人にはどのような特徴があるのでしょうか?ここでは、心の闇が深い人の特徴を5つ見ていきましょう。
やたらと笑顔が多い
一見すると羨ましい存在であるいつも笑顔を振りまいている人ですが、あまりにもしょっちゅう笑顔しか目立たないという方がいるとすれば注意が必要です。というのも、それは心の底からの喜びやうれしさを表現するものではなく、周りから明るい人として見られたいことの表れといって良いでしょう。
このような人は、心の底では孤独感や自己嫌悪の思いが強く、ありのままの自分は非常に醜く評価に値しないとさえ感じているものです。そのため、心の闇をおくびにも出さないようにするために、やたら笑顔を振りまくことで自分を守ろうとします。
ネガティブ思考でストレスを溜めがち
心の闇が深い人はネガティブ思考でストレスがたまってしまいます。自分に自信を持つことができないために、物事を悲観的にとらえてしまううえ、生活の中のちょっとしたことでストレスを感じやすい傾向にあります。
よりひどい場合は、心の中のネガティブな考え方や不安が原因で夜間に満足に眠ることもできないため、健康面で不健全な状態になることも少なくありません。
承認欲求が過度に強い
承認欲求は人間であればだれもが持っている欲求ですが、承認欲求が過度に強い人は心の闇が深いです。その背景には、過去に自分のことを認めてもらえなかったことや虐待を受けたことなどで、自分が認められてこなかったことへの寂しさにあります。
ネガティブ思考を抱えがちでもあるため、周りの目が気になって仕方がないうえ、周りから気に入られようとやたらと目立とうとしがちです。
感情の起伏が激しい気分屋
心の闇が深い人は極端に感情の起伏が激しい気分屋であることが多いです。
心の闇の深い人は常にストレスを抱えがちという特徴を持っているうえ、自分の本音をさらけ出すことができません。
そのため、ホルモンや免疫関係にも悪い影響が及び、結果として年中精神が落ち着かず、感情の起伏が激しく、よくわからないところで突然キレたりします。
いわゆるメンヘラや情緒不安定な人は、心の中に闇を抱えている場合が多いようです。
過剰なまでの上昇志向
心の闇が深い人は、過剰な上昇志向である場合があります。
努力の動機が理想の自分に近づくためだったり、純粋に自分を高めるためだったりするうちなら健全ですが、心の闇を抱えている人は、他人を追い落としたり見返したりするといったネガティブなものが初期衝動である場合がほとんどです。
その要因として、過去に自分を虐げた人や馬鹿にした人に対して努力によって認めさせようとするという、恨みや怒りを原動力としているところにあります。そして、それは自分の自信のなさの表れともいえることです。

おかずさん
過剰な闘争心を抱くタイプの心の闇が深い人は、ほとんどサイコパスといえるパーソナリティといえるでしょう。サイコパスの特徴についてはこちらの記事を読んでみてください。
心の闇が深い人とはどのような人なのか?