屋敷神(やしきがみ)とは?土地を守る祠の意味や設置される方角について解説

屋敷神,やしきがみ,とは?
屋敷神(やしきがみ)とは?屋敷やその土地を守る神について解説
神道用語

屋敷神(やしきがみ)の意味

屋敷神,農耕神,祖先神,関係,深い

屋敷神は農耕神や祖先神と関係が深いとされる

屋敷神(やしきがみ)家屋の庭や裏庭といった敷地内、あるいは隣接する土地、近隣の山林などに祠(ほこら)を設けて祀る(まつる)神様の総称です。屋敷神というのはあくまでも学術用語であり、地域によって様々に呼称されます。起源などは明らかにされていませんが、祭祀(さいし)を行う時期が農耕神と同時期(旧暦の2月、旧暦の10月あるいは11月の年2回)であるため、関係が深いとされています。また、日本では古くから死んだ人間の霊魂は山に住むと信じられて来たことから、近隣の山林に祖先を祀った一族が代々そろって祭祀を行った事が起源と考えられています。

ポイント

  • 屋敷神とは家屋が建つ敷地内、隣接する土地に建てられた小さな祠で祀られている神様
  • 起源は「農耕神」、「祖先神」との関係が深いとされている

屋敷神の分類

家,裏手,祠,屋敷神

家の裏手などに祠があればそれは屋敷神

民俗学者の直江広治氏によると、屋敷神は大きく三つに分類することが可能だとされています。その一つ目「一門屋敷神」はある集落内の一族の中の本家が屋敷神を持ち、一族が揃って本家で祭祀を行う形態です。二つ目は「本家屋敷神」で、集落内の本家筋に当たる旧家だけが屋敷神を持ち、その家のみで祭祀を行う形態となります。三つ目の「各戸屋敷神」は集落内の全ての家で屋敷神を持ち、それぞれで祭祀されている形態となります。

これらの類型は全国広い範囲で見られ、集落内構造の変化と共に形態も変化して来たと考えられています。集落内での一族間の結びつきが強固だった頃は「一門屋敷神」の形態をとり、跡取りがいないなどで一族の結び付きが薄れていくと「本家屋敷神」の形態に、分家筋が台頭してくる事で「各戸屋敷神」の形態を取るようになったと考えられます。

屋敷神の分類

一門屋敷神 集落中特定の旧家が屋敷神を持ち

一族が集まって祭祀する。

本家屋敷神 集落中特定の旧家だけが屋敷神を持ち

そこに住むものだけが祭祀している。

各戸屋敷神 集落の全ての家が屋敷神を持ち

各々で祭祀している。

ポイント

  • 屋敷神は祭祀の形態により「一門屋敷神」「本家屋敷神」「各戸屋敷神」三つに分類が可能

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屋敷神をお祀りする方角・場所

家,片隅,先祖,代々,祀られ,来た,屋敷神

家の片隅で先祖代々で祀られて来た屋敷神

屋敷神が祀られるのは、家の裏手や隣接する敷地、あるいは近隣の山林であることはすでに書きましたが、祀られる方角についても広い地域で共通点が見られます。

屋敷神の祠が配置されているのは屋敷の敷地の一角それも北西北東の方角が多くなっていますこの理由については、農耕において古くから日本では北西の風は不吉だとされていた事、また、その後大陸から渡って来た陰陽道においては北東が鬼門とされ不吉な方角とした事から来ていると考えられます。

この事からも屋敷神がかなり古くから祀られて来た神様である事がわかります。

ポイント

  • 屋敷神は北西北東の方角に祀られている事が多い
  • 屋敷神は正確な時期は不明だが遠いはるか昔から信仰されて来た神様

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屋敷神についてまとめ

家の敷地の片隅や、里山の道端などで全国的に見られる屋敷神は遠い昔から祀られている神様です。元々は近隣の山林で先祖の魂を祀ったものとされ、それが段々と家に近づく過程で家を守る守護神の様な形態をとったと考えられています。そういった視点で小祠を見つめると中々趣深いものがありますね。

ライターメモ

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ライターメモ「屋敷神」

屋敷神(やしきがみ)についてのメモ