神饌とは?神にお供えする食べ物の意味や読み方・おさがりの儀式について解説

神饌とは
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神道用語

神饌の意味・読み方・別称

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神饌は神様へお供えする食べ物の総称

神饌とは神道における神様に供える食べ物やお酒の総称です。

神饌の読み方は「しんせん」と読み、祭りなどでの神事の際には穀物やお酒類をはじめ、魚や貝、海藻などの海産物、川魚、鳥肉、揚げ菓子から調味料まで地域、祭りによって様々な供物が見られます。また、神社や神棚などで毎朝夕に神前に供えるものは神饌の基本として、日供と呼ばれ、米、塩、水を基本としてお供えします。神饌には御饌(みけ)御贄(みにえ)といった別の呼び方もあります。

現代の神社においては、食材そのものをお供えする形式が一般的となっており、これは生饌(せいせん)と呼ばれます。明治以前は、日常生活での地域、風習に根ざした形で人々が食べるのと同じように調理されたものが供される形式が取られており、これは熟饌(じゅくせん)と呼称されます。現代でも伊勢神宮や、春日大社などの一部神社では伝統にのっとり、かつての調理法が継承され調理加工されたものが神饌とされています。これらは特殊神饌という呼称で分類されています。

ポイント

  • 神饌の読み方は「しんせん」
  • 神饌とは神様に供える食べ物やお酒の総称
  • 神饌の別の呼び方は御饌(みけ)御贄(みにえ)
  • 神饌にはその形式によって「生饌」「熟饌」に分類される

神饌として供えられる食材

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神饌には様々な食材が供えられる

神饌として供される食材は地域、風習によって様々なものがあります。全国共通して基本となっているのは米やそれを加工したお酒やお餅などで、これは日本の社会が稲作を基盤として成立してきた事に由来すると考えられます。(一部稲作に適さない土地などではその他の穀類を神饌とする地域もあります)その他共通して海産物、野菜、鳥肉が多く見られます。以下に古くから神饌として使われてきた食材の一部を種類毎に表にまとめます。

穀類・米の加工品など 米、粟、黍などの他、酒、搗き餅、米を加工した唐菓子
海産物・川魚 鯛、ブリ、スズキ、鯵、鰹、カマス、鮭、鯉、鮒、鮎、鮑、サザエ、イリコ、烏賊、昆布、ワカメ、海苔
野菜・果実類 大根、茄子、フキ、牛蒡、蓮根、芋、カブ、柿、梨、柚子、栗
鳥肉 雉子、鶏、雁、鴨
その他 大豆や小豆などの豆類、塩などの調味料
ポイント

  • 神饌の基本はお米などの穀類(稲作社会に由来)
  • 穀類、海産物、野菜、鳥肉を中心に様々な食材が神饌とされる

神饌を食べる儀式「直会」

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神様にお供えしたものを頂く直会

直会は「なおらい」と読み、神事に参加した人々が神饌としてお供えした食物を頂く事です。神様と一緒の食事をする事で神様との親密さを強め加護と恩恵を得る意味があるとされています。これを「神人共食」と呼びます。

また、直会という言葉から、身を清めて神事を執り行う特殊な状態(物忌み)から宴を行う事で普段の状態に「直す」という解釈が主流となっています。これは解斎と呼ばれます。

ポイント

  • 直会は神様と同じものを食べる事で加護や恩恵を得るための神人共食の儀式
  • 直会には神事のために物忌みをして身を清めた状態から普段の状態に復帰するための儀式との解釈もある

編集部
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神饌についてまとめ

神饌とは神様にお供えする食物の総称です。毎日、神様にお供えする米、塩、水から、祭りで行われる神事の際に供される様々な食材までの全てを含みます。供される食材は地域や神社によって様々なものがあり、地域の風習やその神様自体に所縁のあるものなど調べて行くと大変興味深いです。古来の食文化が継承されているものも多く見られ、食の歴史としても見る事ができます。

ライターメモ

神饌(しんせん)についてのメモ

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