社僧とは?意味や役職を解説!神社との関係や別当や宮司についても紹介

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社僧(しゃそう)とは?神社に付随した寺に住み仏事を行う僧侶について解説
神道用語

社僧(しゃそう)の意味

神職,お祓い,受ける,高野山,僧侶

神職にお祓いを受ける高野山の僧侶

日本に仏教が公的に伝えられたのは、6世紀の中頃と言われています。当時の民衆の認識では伝来した仏教の仏様と土着の信仰であった現在でいう神道の神様は同質の存在に見られていたとされます。年月が経ち人々が次第に仏教への認識を深めるに連れて、神様も仏の救いを求めているという考えが定着し、奈良時代の初頭から神社の境内に寺院が建立される動きが始まりました。そこで仏事を執り行う僧侶を「社僧(しゃそう)」と呼びました。

社僧は、宮僧(きゅうそう)、神僧(しんそう)とも呼ばれ、神宮寺(神社内の寺院)の長である「別当(べっとう」を筆頭に「検校(けんぎょう)」「勾当(こうとう)」「専当(せんとう)などいくつかの階級が組織的に存在しました。神仏混淆(しんぶつこんこう:神仏が一つの宗教体系として再構成された流れ)の中で次第に大きな勢力となり、神職よりも上位とされ神社全体を管理する立場とされました。

ポイント

  • 社僧とは神社の境内に建立された寺院で仏事や神社全体の管理を担当する僧侶
  • 社僧は組織的にいくつかの階級に分かれ、神職よりも上位の立場とされていた

社僧が住んだ別当寺・宮寺

絵図,右側,神宮寺,表記

「寛文拾戌年六月廿日指上申候社中絵図之写」右側に「神宮寺」の表記が

このような経緯で、神社の境内に建立された寺院の事を「別当寺(べっとうじ)」「宮寺(ぐうじ)」などと呼称します。社僧の大半はこの別当寺や宮寺に住み、神社の管理を担当し、神前での仏事を行いました。神社の境内に寺があるというのは当時においては特殊というわけではなく「神仏混淆」の流れの中で成立したごく当たり前の形でした。

ポイント

  • 神社の境内に建立された寺院を「別当寺」「宮寺」などと呼称する
  • 当時においては特殊な形態というわけではなく「神仏混淆」の流れの中でごく自然に成立した

社僧の基となった本地垂迹説

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兵庫県三農山にある「求福教寺」中央の本堂の左右に神社が祀られている

当時の仏教の仏と神道の神の関係を説明するために唱えられたのが「本地垂迹(ほんじすいじゃくせつ)」という説です。「本地」とは物事の本質、真理を表し、この場合では宇宙の真理そのものである仏を示しています。「垂迹」は「垂れた迹(あと)」と書き、仏が衆生を導いた迹という意味となり、「本地垂迹」は神々が衆生を導くために現れた仏の化身であるという意味です。この説に基づいて、神もまた仏に従属する立場であるとして、社僧の勢力の発展へと繋がりました。

ポイント

  • 「本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)」とは仏教の仏と神道の神の関係を表すために唱えられた説
  • 「本地」は物事の本質や真理を指し「垂迹」は仏が衆生を導いた「迹(痕跡)」を指す。この事から「本地垂迹説」は神とは仏が人々を導くために全国各地に現れた権現(ごんげん:仮の姿)であるとする説

編集部
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2016.08.12

社僧についてまとめ

社僧とは神社の境内に建立された寺院に住み仏事を行った僧侶の総称です。神宮寺の長である「別当」を筆頭に多くの階級に分かれ組織的に運営されていました。神社と寺院が一体となった形態は、当時珍しいものではなく、神仏混淆という流れの中でごく自然に発生した形でした。「本地垂迹説」に基づいて、社僧は神職よりも上位とされ、神社全体の管理なども担当していました。

ライターメモ

社僧についてのメモ

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