ムカデは毘沙門天の神使い?百足(ムカデ)のスピリチュアルな意味について解説

毒を持ち不気味な外見のムカデですが、スピリチュアル的には意外にもポジティブな意味を持っています。その特性から七福神の一柱で戦いの神様でもある毘沙門天の「神の使い」と言い伝えられてきました。鉱山師や鍛冶師に崇拝されたり、「事を成し得るための調和と協力の重要性」を示すなど、ある時代には「ムカデの存在は価値あるもの」だったようです。 この記事ではそんなムカデのスピリチュアルな意味について解説します。
ムカデのスピリチュアルな意味とは
神々にはそれぞれに「神の使い」が存在し、神様と人間の間を取り持つ役割があるといわれています。
大黒様にはねずみ、お稲荷様には狐というのは有名ですね。
神様との縁が程遠い感じのムカデが、実は毘沙門天の使いとして言い伝えられているのは、ご存知ですか?
怖がられ嫌われることの多いムカデが神様の使いといわれる所以は、いったいどこにあるのでしょう。
この記事ではそんなムカデのスピリチュアルな意味を、毘沙門天との関係や言い伝えも交え、解説していきます。
百足(ムカデ)は毘沙門天の神使い
百足と書いてムカデと読みます。
ムカデはたくさんの足があるのに、どれ一つ乱れることなく素早く前進します。前進あるのみで、後退することはありません。
しかも、噛まれたら激しい痛みと赤く腫れあがるほどの毒液を持ち、その威力は思いのほか強いものです。
このことから、ムカデは戦闘時に勝利の神様として崇められる毘沙門天の「神の使い」とされています。
毘沙門天は宝船に笑顔で納まっている七福神の一柱(神様の数え方)ですが、その姿は鎧兜に槍を持ち勇ましいものがあります。
常に厳しい戦いを強いられた戦国武将武田信玄は、軍神である毘沙門天を崇拝し、強敵にひるまず立ち向かえという願いをこめて、甲冑や旗など武具にムカデの絵を描いたといわれています。
ポイント
- ムカデは毘沙門天の使いとしてあがめられていた
- 武田信玄は甲冑にムカデの絵を描いた
ムカデは鉱山の神様として崇められていた
戦国時代、戦いに必需品である甲冑や剣は、鉱山と深い関係にありました。
軍神毘沙門天の使いであるムカデは、鉱山師や鍛冶師に崇拝されていたと伝えられています。
ムカデは金運と関係がある?
鉱山と縁のあるムカデは金運とも関係が深いようです。
七福神は金運や幸福をもたらす神様たちですが、その中にムカデを側に置く軍神の存在は、なんとなく似使わない感じがしませんか?
実は、古代インドでは毘沙門天を「宝石の神」として崇拝していたそうです。
ムカデにおいても、昔銭のことを「あし」と呼んでいたことから、百足と書いてムカデと読むほど足がたくさんあるムカデは、金運を呼ぶものという意味合いで、商人や芸人などから特に好まれています。
また他の一説では、鉱山の採掘後がムカデの姿に似ていることから、ムカデを鉱山の神様の使いとして崇拝したともいわれています。
ポイント
- ムカデは鉱山の神様でもあったムカデは金運を運ぶ生き物
ムカデには前進するというメッセージがある
さて、そんなムカデをスピリチュアル的に解釈した時の意味はズバリ「前進」です。
たくさんの足を持ち、後退しないムカデ。そのことからムカデには「前進」というメッセージが込められています。
ムカデの歩く姿は、たくさんの足が蠢き見た目で目を背けたくなるものですが、前進の他にも、すばらしい教えが隠れているようです。
ムカデの足は常に全体との調和が取れていて、どれ一つとして自分勝手な動きをしている足はありません。
たくさんの足があるにもかかわらず素早い前進を可能としているのは、この規律正しい調和の賜物。
このことから「困難な問題を解決し前進していくためには、全員の調和と協力が不可欠」というメッセージとして解釈することもできます。
ムカデのスピリチュアルサイン
- 前進
- 調和と協力
ムカデのスピリチュアルな意味のまとめ
いかがでしょうか?
一見おぞましい外見のムカデですが、実は毘沙門天の使いや金運を運ぶ生き物として大切にされていたり、「前進」や「協力」というポジティブなメッセージをもつ虫だったのですね。
ムカデを見かけたときにはすぐに駆除したりせず、あなたにポジティブなサインを運んできてくれているお使いとして大切にしてあげましょう。
臨時収入があるかもしれませんよ。
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編集部

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