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グノーシス主義とは?二元論に特徴を持つ思想の意味を解説

グノーシス主義とは?二元論に特徴を持つ思想の意味を解説

グノーシス主義とは、キリスト教と同時期に地中海沿岸の国々を中心に広まった思想です。初期キリスト教やプラトン哲学の影響を受けたグノーシス主義の思想とはどのようなものなのでしょうか?特徴的な神話とともにその意味を解説していきます。

    グノーシス主義の意味とは?

    知識

    知識

    グノーシスとは「知識」や「認識」を意味するギリシャ語に由来し、紀元後1世紀から3世紀にかけてギリシャ・小アジア・エジプト・シリアなどの地中海沿岸の国々で広まった思想をグノーシス主義と呼びます。

    グノーシス主義での「知識・認識」は神秘的な要素が強く、「自分の中の真理(神)を認識することによって人類は救われる」との思想を持ち、初期のキリスト教やプラトン哲学などの影響を受けて発展していきました。このような共通の思想を持った人々や集団を総じてグノーシス主義と呼んでいますが、特定の組織、宗教団体というわけではありません

    ポイント

    •  グノーシスとは「知識」「認識」を意味するギリシャ語に由来する言葉です。
    •  救済のために真理を追究するという共通した思想を持った人々・集団を総称して「グノーシス主義」と呼びます。

    グノーシス主義の反宇宙的二元論とは?

    宇宙

    宇宙

    グノーシス主義の代表的な思想のひとつに「反宇宙的二元論」があります。この世界は相反するふたつの原理で成り立っているとした「二元論」と、二元論に基づき「この宇宙は悪」として物質で構成された世界を認めない「反宇宙論」がひとつになり反宇宙的二元論と呼ばれています。

    グノーシス主義では人間の肉体の欲求は快楽へと通じる悪であり、精神の求める知識への欲求は真理へと導く善であると考えます。物質で構成されたこの世界(=宇宙)も破滅をもたらす悪であり、物質とは対極にある魂やイデア(魂の目で見ることのできる物事の真の姿)が善であるとしています。

    この宇宙が悪であるならば、そのような宇宙を創造した神は悪神であると考えます。グノーシス神話にも、この世界を創造した神は神々の中でも「下級の悪神」として登場し、対する至高の存在である「善神」は全能であるがゆえに悪の神をも生み出したとされています。

    グノーシス神話

    神話

    神話

    グノーシス神話では、それまでにあった宗教の観念とは全く反対の内容が語られているところが特徴的です。

    • この宇宙を創造したのは全知全能の神ではなく下級の悪神。
    • アダムとイヴを誘惑した蛇は、人間が真理へとたどり着く知恵を授けた正しきもの。
    • イエスはこの宇宙を創造した神の子ではなく、至高の神の使者として人間に知恵を授けるために降り立ち、創造神よりも上位の存在。

    当然のことながらこれらの神話はキリスト教から大変な怒りを買い、厳しい弾圧へとつながっていきます。

    ポイント

    • グノーシス主義の二元論によると、世界は「善と悪」「魂と物質」のように相反するふたつの原理で成り立っています。
    • この宇宙が「悪」とする反宇宙論と、二元論とがひとつになり「反宇宙的二元論」となりました。
    • キリスト教とは逆をいく神話の内容はキリスト教の怒りを買うことになりました。
    編集部

    編集部

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    東方と西方のグノーシス主義の違い

    古い世界地図

    古い世界地図

    グノーシス主義には多くの派が存在しますが、広まっていった地域によって「東方グノーシス主義」「西方グノーシス主義」とに分けられます。ここからは、ふたつのグノーシス主義それぞれの違いについて見ていきましょう。

    東方グノーシス主義

    東方グノーシス主義はイラン、メソポタミア(現在のイラクの一部)などに広がり、マニ教マンダ教などの宗教に取り入れられていきました。

    マニ教は3世紀頃のペルシャで生まれた宗教で、ゾロアスター教の二元論を基とし、グノーシス主義の影響を受けています。さらにはキリスト教、ユダヤ教、仏教など複数の宗教が取り入れられています。一時は中国にまで勢力を拡大したマニ教ですが、弾圧により15世紀までにはほぼ姿を消しました。

    マンダ教もグノーシス主義の宗教のひとつといわれ、二元論の教えが説かれています。マンダ教徒はマンダ語という言語を使い、マンダとは「知識・認識」を意味する言葉とされています。マニ教とは違い、マンダ教の信者は現在でもイラク南部やアメリカで信仰を守り、グノーシス主義の思想を伝えています。

    西方グノーシス主義

    西方グノーシス主義は地中海沿岸のギリシャ・小アジア・エジプト・シリア、ローマなどで広まりました。

    高潔な理想をかかげた哲学的な思想は、知識人や中流階級に受け入れられ多くの人が信奉しました。しかし自らを厳しく律し、禁欲を旨として生殖につながる行為を禁止した結果、広く大衆に普及することはなく、やがて西方グノーシス主義は衰退し歴史から姿を消していきました。

    ポイント

    • 東方に広がったグノーシス主義は、15世紀にはほぼ姿を消しましたが、イラク南部やアメリカではマンダ教徒によって現在もその思想は継承されています。
    • 西方に広がったグノーシス主義は、縮小・消滅していきました。

    グノーシス主義についてまとめ

    グノーシス主義は、ある種の明解さと哲学的な難解さが融合した複雑な思想が、当時の知識層を中心とした人々を魅了しました。弾圧などで姿を消したようにも見えましたが、現在でもマンダ教が思想を伝える他、ゲームやマンガ、小説のようなサブカルチャーの中にもグノーシス主義の片鱗(へんりん)を見ることができます。実は意外に身近なところでグノーシス主義は今も息づいているのです。

    グノーシス主義ライターメモ

    グノーシス主義ライターメモ

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    Original

    グノーシス (講談社選書メチエ) グノーシスの神話 (講談社学術文庫) プラトンの哲学 (岩波新書) マニ教とゾロアスター教 (世界史リブレット)

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