勧請の例
商業・殖産の稲荷信仰と守護神の八幡信仰は神社の数を競うほどに発展します。
他に伊勢神や諏訪神、熊野神なども現在でも有名です。
以下は勧請に際して個性的だった神社の例です。

アマテラス
- 諏訪大社(すわたいしゃ)…狩猟神、農耕神の諏訪大神はご神体の薙鎌(なぎがま)を受けて勧請されます。
- 熊野神社…約束事の護符として知られる熊野牛王宝印(ごおうほういん)を全国に頒布しました。
- 愛宕神社(あたごじんじゃ)…勝軍地蔵を本尊としているため、徳川家康が江戸城西方に愛宕山神社を建立、各地に愛宕山大権現が勧請されました。
中には大衆の支持を得るため、人気の高い流行神(はやりがみ)を変遷する神社も見られます。
勧請と屋敷神

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他にも、お屋敷の裏庭などに祠を建て稲荷神や八幡神を勧請する風習もあります。
これを「屋敷神」といいます。
勧請についてまとめ
神社に掲示されている「縁起」には、建立の時期やきっかけ、祀られている神様など、その神社の由来が説明されています。
神社が本源でないなら、何らかの理由でその地に勧請されたのです。
どんな事情から神様は招かれたのか、何を怖れ、どんなご利益を願ったのか、当時の人々の思いに触れるため、お住まいの地域の稲荷神社や八幡神社に足を運んでみるのはいかがでしょうか。
稲荷神社や八幡神社の他には、以下のような神社が、勧請によって全国に広まりました