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ヒノカグツチとは?火を司る神の神話やご利益、祀られている神社を解説

ヒノカグツチとは?火を司る神の神話やご利益、祀られている神社を解説

ヒノカグツチは日本神話に登場する火を司る神様で、『古事記』と『日本書紀』で多くの別称があります。イザナミとイザナギの間に生まれましたが、イザナミを死に至らしめたためにイザナギに殺されました。ヒノカグツチには防火や故郷守護などのご利益があり、秋葉神社などに祀られています。ヒノカグヅチについて詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.ヒノカグツチとは
  2. 2.ヒノカグツチにまつわる神話
  3. 3.ヒノカグツチのご利益
  4. 4.ヒノカグツチを信仰する神社
  5. 5.ヒノカグツチについてまとめ

ヒノカグツチとは

ヒノカグツチ、火

ヒノカグツチは火を司る神様である

日本の神話には非常に多くの個性的な神様が登場します。

代表的な神に国生み・神生みを行ったイザナギイザナミがいますが、

この二人の間に生まれた神様のうちの1人(1柱)が、ヒノカグツチです。

ヒノカグツチは名前からわかるように火の神様で、最近ではスマホのゲームでもキャラクターとして登場することが多いので、意外とその名前は知られているのではないでしょうか?

そして、ヒノカグツチは多くの別称を持つことでも知られた神様です。

ヒノカグヅチの別称

ヒノカグツチ、別称

ヒノカグツチがもつ名称については、『古事記』『日本書紀』とで表記が異なります。

まず『古事記』では火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)という名前がありますが、このうち火之夜藝速男神の「速」は炎が燃え盛るさまを、火之炫毘古神の「炫」は「かがり火」を意味するものです。

一方で『日本書紀』の場合は軻遇突智(かぐつち)火産霊(ほむすび)で、火産霊は火から感じられる神秘的な力を象徴しています。

このように別称から見ても、ヒノカグツチが火そのものや火が持つパワーを神という形であらわした存在といえるでしょう。

ポイント

  • ヒノカグツチは日本神話に登場する火の神です。
  • ヒノカグツチについて記載した『古事記』や『日本書紀』には様々な別称が多く登場します。

ヒノカグツチにまつわる神話

ヒノカグツチ、イザナギ、イザナミ

ヒノカグツチは古事記の最初の方に登場しますが、いまいち影が薄いのは、具体的に何をしたのかがよくわからないからでしょう。

ここでは神話の中でのヒノカグツチの動向について見ていきます。

ヒノカグツチは先ほども見たように国や神々を生んだイザナギとイザナミという男女の神から誕生した存在です。

ヒノカグツチも他の神々と同じように女神イザナミの体から生まれました。しかし、ヒノカグツチは火の神であったため、生まれる際にイザナミは陰部に大やけどを負ってしまいます。

まもなくイザナミはこの時の傷がもとで亡くなり、残されたイザナギは怒り、持っていた剣(天之尾羽張:あめのおはばり)でヒノカグツチの首を斬って殺害しました。

ちなみにイザナギはこの後黄泉の国に行ってイザナミを取り返そうとしますが、醜く腐敗したイザナミの体を見て驚き逃げ帰ることになります。

これだけを見るとヒノカグツチはイザナミの死に関わったのち、イザナギにより殺されて、何もしていないように思えますが、実はヒノカグツチの遺体や血から16人もの神々が生まれました。

しかも、これらの神々は鉱山や農耕、工業など産業にまつわる神々でした。

蛇足ですが、神の遺体から何かが生まれるというのは神話においてよく見られる形であり、日本ではオオゲツヒメ、インドネシアではハイヌウェレという女神も遺体から新たな穀物を誕生させています。
 

ポイント

  • ヒノカグツチはイザナギとイザナミの間に生まれ、イザナミにやけどを負わせ死に至らしめました。
  • イザナミの死に激怒したイザナギは剣でヒノカグツチを殺害、ヒノカグツチの遺体と血から16人の神々が生まれました。

ヒノカグツチのご利益

ヒノカグツチ、防火

ヒノカグツチには防火のご利益がある

ヒノカグツチは火の神です。神社でも火に関係するご利益をもたらす存在としてあがめられています。

とはいっても、火事から守ってくれる存在という意味であるため、防火や故郷の守護というのが主なご利益です。

ただし、先ほども見たようにヒノカグツチの遺体や血液から鉱山や農耕、工業を司る神々が生まれたことから、産業関係のご利益をもたらす存在であるともみなされています。このほか開運や金運にまつわるご利益も有名です。

ポイント

  • ヒノカグツチは火の神であるため、主に防火や故郷守護のご利益があります。
  • 他にも鉱山や農耕、工業関係、金運などのご利益もあります。

ヒノカグツチを信仰する神社

ヒノカグツチ、神社
ヒノカグツチを祀る秋葉神社は静岡県にあります

東京のオタクが集まる「秋葉原」は火災に悩まされていた江戸に

この神社を勧請したことに由来があります

ヒノカグツチのご利益を受けるには、全国8万社ある神社のいずれに行けば良いのでしょうか?

最も有名なのが、静岡県浜松市にある秋葉神社で、この神社は古くから防火や鎮火のご利益があることで知られています。秋葉神社は全国で400社ほどありますが、そのうちの1つが東京台東区にあり、「秋葉原」の語源にもなったところです。

他にも京都の愛宕神社や静岡県熱海市の伊豆山神社も知られています。さらに変わり種として、大分県別府市にある火男火売(ほのおほのめ)神社では温泉の神という扱いです。

ポイント

  • ヒノカグツチを祀ってある神社として静岡県の秋葉神社や伊豆山神社、京都の愛宕神社が挙げらます。

ヒノカグツチについてまとめ

今回は日本神話に登場する火の神ヒノカグツチについて見てきました。

ヒノカグツチは『古事記』と『日本書紀』でさまざまな別称がある神様ですが、いずれも火の姿を表現したものといえます。

神話の中でヒノカグツチは、イザナギとイザナミの間に生まれたものの、火の神だったため、女神イザナミは出産時陰部にやけどを負って死に至ります。

残されたイザナギは怒り、ヒノカグツチを殺します。しかし、ヒノカグツチの遺体や血から16柱の産業を司る神々が生まれたため、これがヒノカグツチの事績とされています。

ヒノカグツチのご利益は防火や故郷の守護のほか、産業関係のものなども挙げられ、そのご利益をいただくことができる代表的な神社として秋葉神社があげられます。

火を象徴した神様ですが、ご利益はいろいろとありますのでお参りに行ってみてはどうでしょうか?

ヒノカグツチについてのメモ
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