忌明けの意味
忌明けとは、遺族が故人の冥福を祈って喪に服す期間が終えることを言います。
宗教によって違いはありますが、仏式では四十九日で故人の魂が家を離れるとされており、この日を忌明けとするのが一般的です。
神式では五十日目に故人は祖霊となって遺族を守る存在へと変わり、この日を忌明けとしています。
キリスト教式では概ね三十日目(故人の死後1か月後くらいに)故人のために「追悼ミサ」または「記念式」を行います。
忌明けまでは、祝賀会や結婚式など祝い事への参加を慎みます。年賀状を出すことなく、正月飾りをせず、お節などでお祝いもしません。
喪明けとは異なりますので、忌明けが過ぎても30日~13カ月は喪に服します。(喪中期間は故人との間柄によって異なることがあります)
ポイント
- 一般的には四十九日を忌明けとします。
- 神式では五十日祭の翌日に清祓いの儀を行い、これを忌明けとします。
- キリスト教式では故人のために三十日目くらいに「追悼ミサ」または「記念式」を行います。
- 忌明けと喪明けは異なります。
忌明けの読み方
- 【忌明け】は『きあけ』『いみあけ』と読みます。
別名:『満中陰(まんちゅういん)』とも言います。

編集部
忌明けまでの期間
故人が亡くなった日から忌中(きちゅう)です。
仏式では四十九日までが忌中となりましてその後、忌明けです。神式では五十日祭まで、キリスト教でしたら追悼ミサ後です。
ポイント
- 宗教により忌明けの時期が違います。

編集部
忌明けのお返し、香典の相場
忌明けのお返しは四十九日法要を終えてから贈ります。
忌明けのお返しの相場としましては、『半返し(半分返す)』が一般的です。地域によっては三分の一返しもあります。
半返しの場合 |
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三分の一の場合 |
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ポイント
- 忌明けのお返しは四十九日法要が終わってから贈ります。
- 忌明けのお返しの相場は頂いた香典の半返しが一般的ですが、地域や場合によっては三分の一でも良いとされています。

編集部
忌明けの挨拶状の書き方
忌明けの挨拶状は、失礼がないように注意をして書きます。
書き方の注意点
- 濁点を使わない。
- 繰り返しの言葉を使わない。(度々・重ねがさねなど)
- 正しい敬語を使う。
書き方の例
故人の名前 |
故人の名前をフルネームで書きます。
(亡父〇〇・故〇〇など) |
お礼の言葉 | 香典や供物をいただいたことへのお礼を書きます。 |
差出人 | 差出人の氏名・住所を書きます。 |
戒名 | 戒名は必須ではありませんが、書いても大丈夫です。 |
ポイント
- 仏式・神式・キリスト教問わず、参列と香典のお礼文を書きます。
- 手書きが好ましいのですが、近年では印刷した忌明けの挨拶状が一般的です。
- 2重封筒は使えません。

編集部
忌明けについてまとめ
忌明けとは、四十九日や、五十日祭、追悼ミサが終わった日の事です。それまでは忌中といい、故人の魂を慰める期間とされております。忌明けは故人の魂がそれぞれの宗派に合わせて旅立つ節目となります。忌明けの後も、それぞれの宗派に合わせて、故人の成仏や神聖な存在になる日が1日も早く訪れるように、残された遺族は仏壇で手を合わせたり、心の中で普段から想ったりすることも大事ですね。
忌明けの意味