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贖物(あがもの)とは?身の不浄を清めるために神に供する財物の意味を解説

贖物(あがもの)とは?身の不浄を清めるために神に供する財物の意味を解説

贖物(あがもの)とは人々が心身の不浄を清めることを願って、神に捧げた財物のことです。古代から中世には罪をつぐなう代償として差し出され、穢れや災いを負ってくれる身代わりも務めてきました。現代の神事につながる穢れ、災厄を祓う贖物について説明していきます。

    贖物(あがもの)の意味

    黄泉国へ

    黄泉国へ

    贖物(あがもの)とは、穢(けが)れを清め祓い、罪を贖(あがな)うため神に差し出す物品のことです。古来、日本の社会では罪や穢れを負った場合、贖物を代償として払い、禊(みそぎ)祓(はらえ)を行うことで清められてきました。

    心身の不浄は邪悪なものを呼び込みます。神を前にして清めるため、また除災招福のために罪穢れは祓わねばなりません。

    古事記には、イザナギが黄泉の国までイザナミを尋ねた後、川に潜って身の穢(けが)れを落としたと記しています。つまり、禊とは心身の不浄を川や海の水で清める行為です。

    また、日本書紀によると、スサノオは乱暴狼藉を犯した罪で多くの品物を意味する「千座の置き戸(ちくらのおきど)」を科せられます。そのうえ、髭と手足の爪も抜かれて高天原を追放されました。これがスサノオにとっての贖物でした。

    ポイント

    • 「贖物」は「あがもの」と読みます。他の読み方に「あがないもの、あかもの」や「しょくぶつ、ぞくぶつ」があります。
    • 罪や穢れをつぐなうため、神に贖物(木綿や麻、絹、食物など)を差し出しました。
    • 罪穢れを贖物(装身具や調度品、身代わりの人形など)に負わせて川などに流すことで、災厄を祓おうとしました。

    律令制での贖物

    贖銅

    贖銅

    8世紀に律令(大宝・養老)が制定されると、犯した罪に対しては実刑が課せられ、穢れは大祓(おおはら)えにおいて除去されることになりました。

    罪を謀反(むほん)、謀大逆(むたいぎゃく)、謀叛(むほん)、悪逆(あくぎゃく)、不道(ふどう)、大不敬(だいふけい)、不孝(ふきょう)、不義(ふぎ)の八逆(はちぎゃく)とし、罰として笞刑(ちけい)、杖刑(じょうけい)、徒刑、流刑、死刑の五罪がありました。実際には二、三刑軽い量刑が定められ、死刑にいたっては薬子の乱(810年)から保元の乱(1156年)までの数百年間執行されなかったのです。

    贖物も律令制とともに実刑の代償に課せられる贖(しょく)へと変わりました。この贖罪の一つが贖銅(しょくどう)です。「笞罪10回は銅1斤(600グラム)」というように罪に換算した額の銅を納めることで実刑を免れることができました。時価の銅銭や布、稲、時には労役や禄の差し押さえによる代用も可能でした。

    実例は平清盛です。1147年の祇園闘乱事件で鳥羽法皇の庇護により流罪は免んじられていますが、「贖銅30斤」を科せられました。

    贖罪は罰金や財産刑ともいえる刑です。身分の高い犯罪者への便宜を図りつつも、老人・子供、障害者が罪人である場合や過失の犯罪である場合などにも配慮されています。徴収した銅は獄舎や囚人の身の回り品、ときには被害者への賠償に充てられるというきめ細やかな罪の償いでした。

    大祓は六月(夏越しの祓)と十二月の晦日の年二回行われ、禊や大祓詞(ことば)を通して心身の罪穢れを清浄にすることを目指しました。神による祓を行う御贖(みあが)として鉄人像や麻、米、あわび、酒など多種多様の物を準備しました。

    贖物の例

    流しびな

    流しびな

    人々は罪穢れを祓うためにさまざまな贖物を神にたむけます。ここでは2例を挙げましょう。

    • 【大麻(おおぬさ)】

    麻は日本古来の繊維で、不浄を清める働きがあります。海ぎわの塩水には浄化する呪力があって、その効果は穢れを流す水以上とされています。ところが、大麻の繊維は塩が除去しきれないものまで清めることが可能です。それゆえに麻や布を用いた大麻は神に捧げる手向け物でした。現在は麻苧(あさお)や紙垂(しで)を麻榊(さかき)の枝か白木の棒につけた祓の具として用いられます。祓いを受ける人に左右左と振る方法で穢れを移すのです。

    • 【流しびな】

    三月三日の節句に雛人形を川へ流す行事を流しびなと言います。その原型は、禊や祓に用いた形代(かたしろ)です人間の身代わりにした人形(ひとがた)を金や鉄、藁(わら)でこしらえ、これに穢れを移して川や海に流していました。また、陰陽師が紙の人形に天皇の災厄を負わせ、七人の勅使が七つの瀬で流す七瀬祓(ななせのはらえ)という毎月の行事が平安時代以降に行われました。

    罪穢れに必要な贖物について説明してきましたが、最後に、罪穢れを浄化してくれる【祓戸四神】を紹介します。

    • 【祓戸四神】

    1. 瀬織津姫(せおつひめの)尊・・・罪穢れを早川の瀬で清めて海に押し流します。
    2. 速秋津姫(はやあきつひめの)尊・・・大海に罪穢れを潮の流れの中で呑み込みます。
    3. 気吹戸主(いぶきどぬしの)尊・・・罪穢れを根の国底の国へと吹き飛ばします。
    4. 速佐須良比売(はやさすらひめの)尊・・・罪穢れを持ちさすらって失くします。

    上記の三神は伊勢神宮の内宮・外宮に祀られています。訪ねてみては如何ですか。

    編集部

    編集部

    神様が降臨する依り代について解説した記事もあわせてご覧ください。

    贖物についてまとめ

    現代の神事につながる穢れ、災厄を祓う行為の根源につながる贖物(あがもの)を紹介しました。

    贖物とは、穢(けが)れを清め祓い、罪を贖(あがな)うため神に差し出す物品のことです。時代によっては穢れは罪に問われ、財産刑が課せられることもありました。現代ではこれほど厳しく穢れに注目することはなくなりましたが、人生の大事な節目や、新たなスタートを切る時は、己の穢れについて考え、罪穢れを浄化するために伊勢神宮などに足を運んでみるのはいかがでしょうか。

    ライターメモ

    • 形代の使い方
    編集部

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