大日如来とは偉大なる日輪
大日如来の大日は「偉大なる日輪(太陽)」を意味しています。
これを真言密教では、
「この世の命あるもの全ては大日如来から生まれ、宇宙は大日如来の心であり身体」
と説かれているのです。
つまり宇宙やこの世の象徴とされており、その他の仏様は「大日如来の化身」であるとも言われています。
何をやっても駄目な時や、何かに行き詰った時には「大日如来」の真言が貴方を救って下さる事でしょう。
大日如来の真言とはどのようなものか、そのご利益や効果を詳しく解説します。
大日如来について
太陽を司る、毘盧舎那如来から更に進化した仏様である大日如来。
そのお姿は他の如来とは少し違い、瓔珞や宝冠で美しくその身を飾っています。(阿弥陀如来や釈迦如来は布一枚です)
瓔珞(ようらく)とは、宝石等を連ねて豪奢に編まれている、頭や首元、胸元等に身に着けている飾りの事です。
そして、螺髪(らほつ)ではなくて、その髪は美しく結い上げられています。
これは他の如来が「悟った者程、質素な身なりである」という概念なのに対し、大日如来は「真言密教の教主である事から、菩薩の装いが相応しい」とされている為です。
どちらかと言えば「魂の格が上がれば煩悩は無くなり、物欲もなくなる」といった教えを聞く事が多いでしょう。
しかし大日如来の教えはそうではなく、
「煩悩の犬は追えども去らず。我慢をして苦しむよりも、贅沢をしてもいいので生を楽しみましょう」
と教えを説いているのです。
自らのエゴであったり、見栄といった心だけの贅沢は勿論いけません。
「魂をより進化させる為にも、自らの成長を即す為の贅沢をしましょう」という事です。
人を幸せにする為にはまず自分が幸せになっていないと、そういった考え方や行いはなかなか出来ませんよね。
大日如来の真言