天神様・天満宮のご利益について
学問の神様と言われたり、受験合格に効果があると言われる、天神様とはどのような神様なのか、そして天満宮とはどのような所なのかをご紹介します。
また、天神様へお参りをする事によって得られるご利益についても解説しましょう。
天神様は菅原道真公の事
天神様とは、別称「天満天神」、または「天魔大自在天神」とも呼ばれる、菅原道真(すがわらのみちざね)公の事です。
承和12(845)年に代々学者の家系に生まれ、5歳の時に和歌を詠む等、幼い頃より類まれなる才能を発揮してきました。
そして33歳で文人の頂点である文章博士に、醍醐天皇の御代には若干55歳にして右大臣にまで上り詰めました。
しかしこの異例の出世により、藤原氏、源氏等の貴族達の反発に合ってしまいます。
左大臣の藤原時平から「菅原道真公は醍醐天皇を廃位し、道真の娘婿である斉世親王を即位させようとしている」と無実の罪を着せられます。
それにより醍醐天皇は菅原道真公を、大宰府へ大宰権帥(だざいのごんのそち)として左遷してしまうのです。
大宰権帥とは名前だけは立派であるものの、しかし左遷後の暮らし向きは良くない事から、それから2年後失意の末に没しました。
菅原道真公が天神様と呼ばれる理由
無念の死を遂げた菅原道真公が天神様と呼ばれる理由は、その没後にあります。
菅原道真公へと罪を着せた藤原時平が急死する、天皇が政務を執る清涼殿に落雷が落ちるといった天変地異が次々と起こりました。
この時代、政争に敗れ非業の死を遂げた人物は、御霊(怨霊)となり祟りをなすという、御霊信仰が浸透していました。
そして菅原道真公へ送られた神号の天満(そらみつ)大自在天神から、「道真の怨霊が雷神それが天に満ち落雷が落ちた」と、天神様と祀られるようになったのです。
学問の神 菅原道真こと天神様