護符にある「急急如律令」の意味とは?陰陽師が唱える呪文の効果や種類を解説

護符,急急如律令,意味,とは,陰陽師,唱える,呪文,効果,種類,解説
護符にある「急急如律令」の意味とは?陰陽師が唱える呪文の効果や種類を解説
スピリチュアル

急急如律令の意味

意味

「急急如律令」の意味と由来

急急如律令(きゅうきゅうにょりつれい)という言葉は、「急急に律令のごとくに行え」すなわち「物事をこのように至急行え」という意味になります。

もともとは中国の公文書に書かれていた言葉に由来し、日本とやり取りしていた文書の末尾に必ず添えられていたもので「こちらの指示したことを早くしなさい」と急かす言葉だったようです。そして、のちには陰陽師や祈祷師が使う呪文の結びの言葉として使われるようになりました。

ポイント

  • 急急如律令の読み方は、「きゅうきゅうにょりつれい」。
  • 「物事をこのように至急行え」という意味になります。
  • 中国の公文書に書かれていた言葉に由来します。
  • のちに、陰陽師や祈祷師が使うようになりました。

急急如律令の効果

闇

「急急如律令」の効果

急急如律令という言葉には、目に見えない怪しいものから身を守る厄除けの効果があるとされています。何かに対して命令するという意味のほか、邪悪なものに対して「早々に退散しろ」という意味があるため、陰陽師などが使う呪文の中では非常に効果がある言葉として使われていました。

なぜ陰陽師がこの言葉を多用していたかという背景には、平安時代の世が関係しています。

平安時代は豪華絢爛な時代ではありますが、その闇の面では怨霊や悪鬼が潜んでいると信じられており、人々はこれらに脅かされながら過ごしていました。そこで、占術や呪術の知識もあった陰陽師が悪霊退治をする者として活躍するようになったのです。特に最強の呪術を使っていたとされるのが安倍晴明でした。

もともとの陰陽師とは官職の一つにすぎず、主に吉凶判断や風水、天体観測などをして天変地異の事前予知をする専門家でした。

ポイント

  • 急急如律令という言葉には、厄除けの効果があります。
  • 多用される背景には、平安時代の闇に潜む怨霊が関係しています。
  • 最強の陰陽師として、安倍晴明が活躍していました。

急急如律令の種類

守る

「急急如律令」の種類

急急如律令の言葉には厄除けの意味があると言いましたが、この言葉だけでは相手が定まらず効果が弱いとされることから他の呪文と組み合わせて効果を強めていました。

例えば『六根清浄(ろっこんしょうじょう)急急如律令』は有名な呪文ですが、『至急、六根(眼、耳、舌、身、意)を清めよ』という意味になります。体のさまざまな器官から得られる情報による欲望を断ち、清らかな心(意)を得たいと願う呪文です。特に、山修行をする人たちは、日常の汚れを清めるため繰り返し唱えながら登ります。

他にも『休息万命(くそくまんみょう)急急如律令』という呪文がありますが、『今すぐに願いを叶えなさい』という意味になります。当時は、くしゃみをすると寿命が抜けていくと考えられていたため、その対策として唱えられていたようです。

ポイント

  • 「急急如律令」という言葉は、他の呪文と組み合わせることで効果を高めることができます。

急急如律令と書かれた護符の画像

さまざまな種類

護符の種類

陰陽師が書いた護符は身を守る手段の一つとして当時の権力者にとっては非常に重要なものでした。中には「急急如律令」と書かれていないものもありますが、目的に合わせた護符を所持して厄除けをしていました。

  • 夜行他行符・・・危険な目に合わないように肌身離さずつける。
  • 諸病治癒符・・・疫病にかかった際に、病人にこの符を浸した水を飲ませることで回復させる。
  • 祓悪夢符・・・不吉な夢を見たときにこの符を手のひらに書くことで厄を寄せつけない。

このように「急急如律令」は護符の効果を高めていました。

 

護符

さまざまな護符

護符

さまざまな護符

ポイント

  • 護符は身を守るための一つの手段でした。
  • 目的に合わせた護符を所持することで厄除けをしていました。

護符にある「急急如律令」の意味についての関連記事はこちら

陰陽師が唱える呪文。そして陰陽師が使う呪術・式神・霊符

2017.05.05

茨木童子とは?平安京を荒らした鬼の一人について解説

2018.09.01

陰陽師とは 陰陽師が使う5つの占術

2017.05.04

急急如律令についてまとめ

急急如律令という言葉には、「至急行え、早々に退散せよ」という意味があります。もともとは日本と中国とのやり取りをしていた公文書に書かれていた言葉で、指示したことを急かす意味がありましたが、後に陰陽師が呪文の最後を結ぶ言葉に変化していきました。現在では、護符やお守りに使われることが多いようです。

陰陽師は映画化もされていますが、このような言葉の意味と時代背景を知ったうえで見直すと新たな発見がありそうですね。

ライターメモ

ライターメモ

ライターメモ・急急如律令