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荒振神(あらぶるかみ)とは?日本神話で人々に災いをもたらす神を解説

荒振神(あらぶるかみ)とは?日本神話で人々に災いをもたらす神を解説

荒振神(あらぶるかみ)とは、自然災害や病などで人々を苦しめる神や、高天原や天皇に従わない神のことを指します。こちらの記事では、荒振神の意味や荒振神についての日本神話の紹介、荒神との違いについて解説しています。

    荒振神(あらぶるかみ)の意味

    荒振神(あらぶるかみ)の意味

    荒振神(あらぶるかみ)の意味

    荒振神(あらぶるかみ)には、以下のような意味があります。

    1. 人々に災いをもたらし苦しめる神様
    2. 高天原の神々や天皇に従わない神様

     

    まず1つ目の「人々の災いをもたらし苦しめる神様」についてですが、昔の人々は地震や雷といった自然災害や病の原因は、荒振神の力によるものだと思っていたことがきっかけとなっています。日本神話では、高天原で暴れたスサノオや、神武東征で出てきた熊野の神などがいます。この場合の荒振神は、丁重に祀れば災いや苦しみから守る守り神になると信じられています。

     

    次に2つ目の「高天原の神々や天皇に従わない神様」について。高天原というのは、天照大神などの天津神が住んでいる所です。その高天原の神々や、天照大神の子孫となっている天皇家に従わない者たちも、荒振神として考えられてきました。日本神話でいえば、日本武尊(やまとたけるのみこと)が最後に戦おうとした伊吹山の神が主な代表例です。

     

    ポイント

    • 荒振神とは、自然災害や病など「人々に災いや苦しみをもたらす神様」のことです。この場合は、丁重に祀れば守り神になるとも信じられています。
    • また、「高天原や天皇家に従わない神様」と考えられることもあります。

     

    編集部

    編集部

    関連記事では、高天原に住む天津神について紹介しています!あわせてご覧ください!

     

    荒振神の神話

    荒振神の神話

    荒振神の神話

    荒振神が出てくる神話は様々ありますが、代表的な物を日本神話から2つ紹介します。

    日本神話:高天原でのスサノオの暴挙

    本来海原を治めるはずだったはずが、イザナギの怒りを買って追い出されたスサノオは、姉である天照大神のいる高天原を訪れました。天照大神は高天原を奪われると警戒していたので、誓約(うけひ/善悪を見極める占いのようなもの)を通してスサノオの身の潔白を証明し、スサノオは高天原に住むことができるようになりました。

    ですが、スサノオは高天原で数々の暴挙を働きます。用水路を土で埋めたり、田畑に糞をまき散らしたり…それでも天照大神は「誓約で身の潔白が出たのだから」と何も言えません。最終的には生きたまま皮をはいだ馬の死体を機織り場に投げ込んで、そこにいた女神を驚かせて殺してしまいます。このことが原因で、天照大神は天岩戸に引きこもってしまいました。

    天岩戸で天照大神を外に出した後、スサノオは高天原の神々から財産を没収され、罰を受けて高天原から追い出されました。

     

    編集部

    編集部

    関連記事では、スサノオの姉神の天照大神と天岩戸伝説を紹介しています!あわせてご覧ください!

     

    日本神話:日本武尊と伊吹山の神

    大和からの東征の中、様々な荒振神を倒して来た日本武尊。伊吹山に荒振神がいると聞いた日本武尊は、神剣・草薙剣(くさなぎのつるぎ)を尾張で結婚した妻・美夜受(みやず)姫に預けたまま、素手で荒振神を倒そうと出かけていきます。

    伊吹山に到着し、荒振神を探す中、白い猪(白い蛇という説も)を見かけます。そこで日本武尊は「こいつはきっと荒振神の使いの者だ。今は荒振神を倒す時だから、相手にする必要はないな」と言ってしまいますが、実際はその猪が伊吹山の神様でした。怒った伊吹山の神が氷雨を降らせてきたので、日本武尊は気を失ってしまいます。

    なんとか山を下りた日本武尊でしたが、体は病に侵されていました。大和に戻ろうとするも、能煩野(現・三重県亀山市)にて亡くなってしまいます。

     

    ポイント

    • 高天原に住めるようになったスサノオは、傍若無人の限りを尽くし、高天原の神々の怒りを買って追放されました。
    • 日本武尊は、伊吹山の荒振神を討伐しようとしましたが、逆に病に侵されて故郷に戻る直前の地で無くなりました。

     

    編集部

    編集部

    関連記事では、日本武尊の剣・草薙剣について紹介しています!あわせてご覧ください!

     

    荒振神と荒神の違い

    荒振神と荒神の違い

    荒振神と荒神の違い

    荒振神と荒神は、一見同じように見えますが、全然違う神様です。まず、荒神は「こうじん」と読みます。

    荒振神は人々を苦しめたり、高天原や天皇に従わない神々のことでしたが、荒神は民間伝承における釜戸(かまど)の神様です。農業の神様でもあり、火難から守ってくれると信じられ、基本的には台所に神棚を設けて祀られています。

    ポイント

    • 荒振神は人々を苦しめたり、高天原や天皇に従わない神々のことです。
    • 荒神は「こうじん」と読み、火難から守る釜戸の神様で、台所に神棚を設けて祀られます。

     

    荒振神についてまとめ

    荒振神とは、自然災害などで人々を苦しめる神や、高天原や天皇に従わない神々のことを言います。自然災害で人々を苦しめる神様の場合は、丁重に祀れば守り神になっていると信じられています。日本神話では、スサノオや日本武尊が戦おうとした伊吹山の神が荒振神として挙げられます。

    似たような言葉に「荒神(こうじん)」がありますが、こちらは民間伝承における釜戸の神様のことで、台所に神棚を設けて祀れば火難から守ってくれるとされています。

    荒振神についてのライターメモ

    荒振神についてのライターメモ

    あなたが不幸なのはご先祖様のせいかもしれません。

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