アガスティアの葉と日本
1994年に出版された青山圭秀著「アガスティアの葉」の影響で、日本でも一時期ブームになりました。関連書籍やアガスティアの葉を題材にした小説が出版され、テレビ番組でも芸能人の葉を探したり、旅行会社のツアーが企画されたりしました。
日本にも代行業者が存在
アガスティアの葉を探してきてくれる代行業者が日本にも存在します。インドまで出向かずに予言を知ることができるのは魅力ですが、高額な費用がかかったり、信頼できる代行業者ばかりではないという問題があることも事実です。
日本の地震などを予言
アガスティアの葉に記されているのは個人の運命であり、日本でいつ自然災害が起こるかというような記述はありません。しかし、自分の葉を見つけることのできた日本人の未来に「地震による大きな被害」の記述が多く見られ、この地震こそ東日本大震災だったのではといわれています。
ポイント
- 日本でも一時期アガスティアの葉のブームが起こりました。
- 日本にもいくつかの代行業者が存在しており、自分に代わってアガスティアの葉を探してきてくれます。
- 日本人のアガスティアの葉に地震による被害の記述が見られ、それが東日本大震災を予言していたのではといわれています。

編集部
アガスティアの葉はトリックか?
日本でブームとなった一方で、アガスティアの葉はトリックだとして予言を疑う声も上がっています。
ナディ・リーダーが葉を特定するまで依頼者にいくつかの質問をするのですが、本人や両親の名前、家族構成、誕生日、学歴、職業、交友関係などといった質問から個人に関する情報を得るため、その人のアガスティアの葉を作っているのではないかと疑われているのです。
アガスティアの葉を保管する館は南インドに複数ありますが、どこに行ってもいいというわけではなく、中にはでたらめな予言を伝えて高額な費用を請求する館もあるので注意が必要です。
バーナム効果か?
バーナム効果とは、不特定多数の人に当てはまるような性格に関する特徴を、自分について言い当てていると思い込んでしまうことをいいます。占いや性格診断などで使われることが多く、営業トークで活用されたり、日常の会話の中でも無意識に使っていたりします。
アガスティアの葉の第1カンダムには多くの人に当てはまるような内容が書かれているという指摘もあり、「結婚する」「仕事で悩む」「収入が安定する」「健康に不安が生じるが対処すれば問題ない」などは、ある程度の年齢を迎えれば経験することの多い事柄だともいえます。
ポイント
- アガスティアの葉は、葉を特定するための質問で得た情報を利用したトリックだという説や、バーナム効果を利用したものだという説があります。

編集部
アガスティアの葉についてまとめ
古代の聖者が残したアガスティアの葉をトリックだと言ってしまうことは簡単ですが、自分の運命が書かれた予言書があるとしたら、やはり興味がわくのではないでしょうか。予言を本物と信じた場合でもただ受け入れるだけではなく、より充実した人生の実現に向けて行動することが大事なのかもしれません。
インドの人々は自らのアガスティアの葉から得た情報を、実生活で活用しています。一説にはインド人の依頼者の予言実現率は90%ともいわれています。予言を人生の指針と捉え、行動に移しているのでしょう。
アガスティアの葉と日本の関わりは?