貴族階級の爵位について紹介/イギリス貴族階級を名前ごとに解説

爵位とは貴族階級が持っている称号のことで、かつて日本にも存在しました。現代社会で爵位のある国の代表格はイギリスで、公爵から男爵までの5つのほか、イギリス社会の功労者に与えられる一代貴族も存在します。爵位を与える権限は国王のみが持つものです。
2019年04月08日
爵位とは?
「爵位」はヨーロッパでよく聞かれる貴族階級などに授与された称号のことです。公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵という5段階がありますが、基本的には貴族が代々受け継いでいくため、ほとんどの場合努力で得ることはできません。ちなみに貴族の名前は爵位に続けて名前・敬称という表記がされます。なお敬称については日本語では「閣下」ですが、英語では公爵であれば「Your Grace」、それ以外であれば「Lord」を最初につける形です。
日本でもアニメやゲーム、ニュースなどでよく「公爵」や「男爵」といった言葉を耳にするでしょう。中には悪役として登場する人物の称号として使われていることもあれば、逆に正義のヒーローが名乗っているという作品もあります。
かつて日本にもあった貴族の爵位
爵位は現在の日本で名乗っている実在の人物はほとんど存在しないものの、明治時代には国が与える爵位が存在していました。具体的には大日本帝国だった頃にあった華族制度で授与されたもので、かつての公家のほかにも江戸幕府の将軍家や大名家でも多くの人々に授与されていました。ただヨーロッパ諸国と異なり、日本では男性のみに与えられていました。
日本の爵位は、敗戦後に現行憲法(日本国憲法)が施行された際に消滅しました。これは現行憲法が平等権、つまり法の下に平等を謳っているとともに、身分制度が生み出した貴族の存在を認めない立場であるためです。
爵位とは
- 爵位とは貴族階級に与えられる栄誉ある称号のことです。
- 日本でも戦前に爵位がありましたが、戦後になくなりました。