「年越しそば」はいつ食べるのが正しい?由来や地域によって様々な年越しそばをご紹介

年越しそばは大晦日の風物詩ですが、いつ食べるのが正しいのかご存知ですか?ここでは知っているようで知らない「年越しそばについての豆知識」をお伝えします。年越しそばの由来やさまざまなご当地そばについても詳しくご紹介いたします。
2019年11月28日

龍神のアマちゃん
今年ももうすぐ終わるんやなあ。年越しそばの用意をせな。

金龍の͡コガネ丸
そういえば年越しそばを食べる意味って何なのでしょうね。地域性もありそうですし……。
なぜ「年越しそば」を食べるの?
「年越しそば」といえば年の暮れの風物詩ですよね。7割近い人が大晦日の夜には年越しそばを食べるという調査結果もあります。しかし、なぜ大晦日に年越しそばを食べるという風習ができたのでしょうか。
年越しそばは、江戸時代頃から庶民に根付いた風習だと言われています。大晦日に縁起を担いで食べることから「みそかそば」や「つごもりそば」と呼ばれることもあります。細く長く切ったそばを年越し前に食べることで「健康長寿」や「家運長命」などの縁起を担いで食べられるようになったとも言われています。
また、そばは他の麺類に比べて切れやすいことから「一年の災厄を断ち切る」という意味で年越し前に食べるという説もあります。
「年越しそば」の由来
年越しそばの由来にはさまざまな説があります。前述の「健康長寿・家運長命」や「一年の災厄を断ち切る」という意味で食べられるようになったという説の他にも、さまざまな説が存在します。「なぜ年越しそばが食べられるようになったのか」代表的な説をご紹介いたします。
説 | 内容 |
金運を上げる縁起物説 | 金細工職人が金粉を集めるのにそば粉を使ったことからか金を集める縁起物とされ、来年の金運向上の願掛けとして食べられるようになったという説 |
借金切り捨ての願掛け説 | 借金を打ち切るという意味で食べられるようになったという説 「借銭切り」「勘定そば」とも呼ばれる この説では、そばは全て食べきらなければならない |
健康祈願説 | そばは気候条件が厳しく痩せた土地でも収穫できることから、悪条件でもしっかり育つという意味で来年の健康を祈願するという意味で食べられるようになったという説 |
「世直しそば」由来説 | 鎌倉時代に博多にある承天寺で年を越せない貧しい人たちにそばをふるまったところ、翌年から皆の運勢が上がり出したという伝説によるという説 「運気そば」「福そば」とも呼ばれる |

金龍の͡コガネ丸
どの説も「来たる年がよい年になるように」という思いを込めて年越しそばが食べられるようになった、ということがわかりますね。

龍神のアマちゃん
で、結局いつ食べるのが正しいんや?