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少名毘古那神(スクナビコナノカミ)とは?神話の中でもっとも小さな神様の物語とご利益を紹介

少名毘古那神(スクナビコナノカミ)とは?神話の中でもっとも小さな神様の物語とご利益を紹介

少名毘古那神は、大国主命と国造りをした神話に残る中でもっとも小柄で、おとぎ話の「一寸法師」のモデルといわれている神様です。また初めて湯治を進めた医療・温泉の神でもあります。そんな少名毘古那神の神話とご利益、祀られている神社を紹介していきましょう。

    古事記では神産巣日神(カミムスヒノカミ)、日本書紀では高皇産霊神(タカミムスビノカミ)、系図資料によると天湯河桁命(アマノユカワタケノカミ)とそれぞれ違う神様の子として名前が残っています。
    神話ではよくあることですが、それでも3柱と親が違うのは珍しいことです。
    そんな出生が定かではない神様でありながら、人気が高いその理由は、一寸法師のモデルといわれているからなのです。
    ではそんな一寸法師のモデルといわれる少名毘古那神の神話とご利益、スピリチュアルメッセージまでを紹介していきましょう。

    少名毘古那神とは?

    少名毘古那神は、医療、温泉、酒造の神として、現代でも信仰を集めている神様です。
    なかでも、ともに国造りを進めていた大国主命が病に倒れた際に、入浴させることで回復させた、いわゆる湯治の起源を行ったことから、温泉の神様としても知られています。
     

    少名毘古那神は大国主命に協力し、山や丘を造り出し命名をした国造りの協力神というほかに、黄泉の国を含めた常世の神、医薬、温泉、まじない、穀物、石の神などで名を残しています。
    また神功皇后が敦賀より帰還した応神天皇を迎えた際の酒宴の席でのことが詠まれた歌の中に登場することから、酒造の神にも名を連ねています。
    ただそれだけが、少名毘古那神を有名にしているのではありません。
    その小さな体から「一寸法師」のモデルになったとされているのが、少名毘古那神なのです。

    少名毘古那神の名前の由来

    古事記によると、御名の須久那(クスナ)は大名持(オホナムチ・大国主命の別称)の対としてつけられたとされています。
    つねに2神はコンビのように登場するため、「大小」もしくは「陰陽」で分けていたという説が取られています。
     

    少名毘古那神の別称

    少名毘古那神は国造りに際し、多くの功績を残した神だけに、地域によって多くの別称が残されています。
    その内の代表的なものを挙げておきましょう。

    少彦名命(スクナヒコナノミコト)
    ・宿奈毘古那命(スクナヒコナノミコト)
    ・須久那美迦微(スクナミカミ)
    ・須久奈比古(スクナヒコ)
    ・少日子根命(スクナヒコノミコト)
    ・小比古尼命(スクナヒコネノミコト)
    ・小日子命(スクナヒコトノミコト)
    ・小名牟遅神(スクナムチノカミ)

    このほかにも別称を多くもつ少名毘古那神ですが、体付きを表すためか「少」「小」という文字が目立つのが特徴でしょう。

    少名毘古那神の神話

    それでは、古事記、日本書紀に登場する少名毘古那神の物語を見ていきましょう。
    少名毘古那神は、農業や医術を伝えていった大国主命の右腕ともいえる神様です。
    荒ぶる八十神を平定をしていったところの具体的なエピソードは、ほぼみられないのですが、小さな体で鬼退治をした一寸法師のモデルにつながる個性が伝わるものは残されています。
     

    少名毘古那神は天界でもてあまされたいたずらっ子?

    少名毘古那神と大国主命との出会いは、出雲の国の美保崎といわれています。
    国造りを進めようとしていた大国主命のもとへ、天之羅摩(カガミ)船に乗り、蛾の皮を身に着けて近づいてきた小人がいました。
    大国主命は、名を聞きますが答えないため、小さな体を拾い上げて手のひらに乗せると、ほほに跳んで嚙みついたといいます。
    この小さな体でありながら向かってくる気の強さをみてただものではないと感じた大国主命は、物知りの久延毘古(クエビコ)を読んで尋ねると、「神産巣日神の子で少名毘古那神」だと教えてくれたそうです。

    古事記では大国主命が、神産巣日神に真意を訪ねると「たしかに我が子だが、自分の手のひらから落ちこぼれた子」なのだといい、日本書紀では高皇産霊神が親で「自分の子だがいたずらが過ぎるため、指の間からこぼれ落ちた」といったと伝わっています。

    どちらにしろ、天界の神でも持て余すわんぱくものだったエピソードだといっていいでしょう。
    ただ、厄介者のように少名毘古那神を押し付けられた大国主命ですが、能力の高さと相性が良かったこともあるのでしょう。
    兄弟の契りを交わすほど絆を深め、日本国を平定していきます。

    鬼に食べられてしまったあと、針で突き刺し暴れ吐き出させて追い払った一寸法師の話と、国を平定する際に追い払った「荒ぶる八十神」を鬼に置き換えれば、少名毘古那神の神話に共通点が見出せます。

    少名毘古那神は温泉の発見者

    一寸法師のモデルというだけでなく、少名毘古那神の名を高めているのが温泉の神であるということでしょう。

    大国主命が伊予の国で病に倒れたとき、湯治によって回復させたのは少名毘古那神で、この湯が日本最古の温泉といわれる道後温泉の始まりといわれています。
    ほかにも箱根の湯元温泉は少名毘古那神が発見したもの奥戊掴こくもと伝わり、関東のパワースポットとされる温泉どころ、群馬県の伊香保神社のご祭神も少名毘古那神です。

    また、酒蔵の神でもある少名毘古那神ですが、お酒も古代では薬の代わりとされていたことからも、医療を含め健康にゆかりが深い神だということがわかります。
    神話の中では小柄な印象そのままに、子供のようないたずらをするやんちゃな神様として慕われていますが、心技体すべてに大国主命を支えた有能な補佐役という面が浮かび上がってきます。

    さらにいえば、体格的に恵まれない日本人が外国人と戦う場合「柔よく剛を制す」という言葉が使われますが、その原点として今も日本人の心に根付いている神様だといっていいでしょう。

    少名毘古那神のご利益

    少名毘古那神は、大国主命とともに国造りの神とされているほか、穀物神、医療神、酒造の神、温泉神という神格があります。
    ご利益は以下の通りです。

    ・国土安寧(こくどあんねい)
    ・産業開発
    ・漁業・航海守護
    ・病難排除
    ・縁結び
    ・安産・育児守護

    国の根幹となる健康を支える技術、衣食住といった文化を残し、どんな相手に対しても向かっていく勇気を見せて、役割りが終わると常世の国に戻っていった欲のなさなど、現代人が忘れかけている工夫や精神的な強さといった、ご利益以外にもお参りすると学びのある神様だといえるでしょう。

    少名毘古那神を祀っている神社

    少名毘古那神は、ともに国造りをした大国主命と2柱の祭神として祀られているところが多く見られます。
    また、温泉の神であることから温泉地のご祭神にもなっています。

    少彦名神社(大阪)

    大阪市中央区にある少彦名神社は、日本医薬総鎮守として信仰を集めている神社です。ここで少名毘古那神は医薬の神、少彦名として薬祖神である神農とともに祀られています。
    医薬関係の企業や病院関係者、マッサージ師、鍼灸師など、体に関係する職業の方から篤い信仰を受ける少彦名神社は、地元では「神農さん」の愛称で慕われ、11月に行われる神農祭や初詣には多くの人で賑わいを見せる神社です。

    所在地 大阪府大阪市中央区道修町2-1-8
    電話番号 06-6231-6958

    淡嶋神社

    和歌山市加太にある淡嶋神社は、神功皇后が嵐にあった際、神の啓示に従ったところ助かり行きついたという伝説が残る神社です。
    古代から少名毘古那神と大国主命を祀っていた神社で、お参りするのに不便だろうと仁徳天皇が島から対岸から移されたのが現在の社殿となっています。
    婦人病の平癒、安産、子宝にご利益があると、女性の参拝者が多い神社です。

    所在地 和歌山県和歌山市加太118
    電話番号 073-459-0043

    伊香保神社

    関東の有名温泉地伊香保の名物である、石段街を昇りつめたところに鎮座する、少名毘古那神と大国主命をご祭神とするのが伊香保神社です。
    万葉集にも詠まれた土地で、当時の伊香保神社は山岳信仰のため別の場所にあったといわれていますが、現在の場所に移ってから温泉の守護神として、女性の病気平癒や子宝、子育てにご利益があると、伊香保を代表する観光地にもなっています。

    所在地 群馬県渋川市伊香保町1
    電話番号 0279-22-2873(問い合わせ先)

    少名毘古那神のスピリチュアルメッセージ

    ここまで読んでいただきありがとうございました!
    この記事が天香山命を理解するお役に少しでも立てば幸いです!

    最後に天香山命からのスピリチュアルメッセージをお届けします。

    御伽噺は、古事記や日本書紀を参考に書かれていることが多いといわれています。
    少名毘古那神が「一寸法師」のモデルというのも、そのひとつです。
    これまでも少名毘古那神をご祭神にしている神社をお参りしたことがある人はいると思いますが、どんな功績があった神様なのか知ったうえで参拝すると、違った感覚を味わえるかもしれません。
    この記事をきっかけに、少名毘古那神を祀っている神社へ行く人がいれば幸いです。

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