「田村神社」とは?香川県にある屈指のパワースポットについて紹介!

田村神社は香川県高松市にある神社で、飛鳥時代の和銅2年(709)に奈良時代の僧侶・行基によって社殿が建てられました。主祭神は4柱ですが、境内には七福神や龍神様、稲荷神など多くの神々もあらせられます。讃岐国の中で一宮である由緒正しき田村神社をご紹介します。

龍神のアマちゃん
田村神社は香川県で屈指のパワースポットなんや!
「田村神社」とは?
田村神社とは香川県高松市にある神社で、「田村大社」や「一宮神社」、「定水(さだみず)大明神」などともよばれます。
社伝によると今もなお境内の奥殿の床下に存在する「定水井」という井戸にいかだを浮かべ、その上で神を祀っていたと伝えられており、飛鳥時代の和銅2年(709)に奈良時代の僧侶・行基によって社殿が建てられました。
讃岐国の中で一宮(社格が高いことを意味する)として崇拝され、屈指のパワースポットとして知られます。
由緒・歴史
田村神社の起源は飛鳥時代の和銅2年(709)に社殿が創建されたことから始まります。
平安時代の嘉祥2年(849)神階・従五位下を叙せられ、平安時代の貞観3年(861)に「国家の保護を受けている神社」を意味する官社に指定されました。また霊験が著しいとされる神社に対して「名神大社」とよび、田村神社もそのひとつでした。讃岐国の一宮に定められたのち、建仁元年(1201)に神階・正一位の極位に叙せられました。
前述した奥殿の床下にある「定水井」という井戸は、現在厚板でおおわれていますが、殿内は真夏の極暑においても芯から冷えるような神秘さで満ちています。国で水害が発生すると領主奉行は必ず田村神社へ参り、祈願したといいます。これが定水大明神とよばれる由来です。
さらに「定水井」には龍が棲んでおり、覗いたものは命を落とすと伝えられ、開かれたことはないとされています。

こづっち
讃岐国は雨量が少なく、水(主に湧き水)への信仰が祭祀につながったとも考えられているニャン。
主祭神
田村神社の主祭神は、下記の5柱です。
- 倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)
- 五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)別名:吉備津彦命(きびつひこのみこと)
- 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
- 天香山命(あめのかぐやまのみこと)別名:高倉下命(たかくらじのみこと)
- 天五田根命(あめのいたねのみこと)別名:天村雲命(あめのむらくものみこと)
ご利益
田村神社の主なご利益は下記の通りです。
- 五穀豊穣
- 縁結び
- 子宝・安産
- 家内安全
アクセス
田村神社へのアクセス方法は、下記の通りです。
所在地 | 香川県高松市一宮町286 |
電車 | 高松琴平電鉄琴平線一宮駅より徒歩で約10分 |
バス | コトデンバス一宮バス停より徒歩で約1分 |
自動車 | ・高松西インターより車で約10分 ・高松中央インターより車で約15分 ・高松空港より車で約15分 ・JR高松駅より車で約20分 |
「田村神社」の龍神伝説とは?
田村神社②
— 竜扉 (@DragonDoor9) September 24, 2019
ちょっとチープさを感じさせながらも、なかなかの大きさとデザインの竜。普段はこういう事はしないが、大判を買って名前を書き、勾玉と鉤爪の間に差し込む。ご利益にというより、このちょっと小粋な竜にという気持ちで。 pic.twitter.com/b7uTKrQaP1
田村神社には龍神伝説があり、境内にはとても大きく迫力のある龍神様のモニュメントもあります。
江戸時代の明暦元年(1655)に社殿の改築工事の申請を受けた普請奉行・竹村斉庵(たけむらさいあん)は、神官へ「定水井」がみたいと告げました。しかし、どんな祟りがあるか分からないと断ったが、それでも見たいと引かないため仕方なく見せることにしました。しばらくすると水が逆に巻き上り、中から龍が舌を巻きながら頭を出して斉庵をにらんだといいます。
心地が悪くなった斉庵は、駕籠に乗って家に帰り、妻へできごとを伝えながら死にゆきました。それから改築工事も進んでいった頃、「定水井」の蓋の真ん中に60cmほどの穴が開いており、大工がその穴へ道具を落としてしまいました。しばらくすると龍が現れ、落とした道具を角に掛けて差し出してくださいました。大工は恐れながら足で道具を挟み上げたあとに死んだといいます。

ペーター
これが生き神の報いであって、恐ろしいことだと言い伝えられているよ。
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