ゲマトリアとは?
ゲマトリアとは、数値変換法のひとつで、ヘブライ文字で書かれた旧約聖書の言葉を数字に変換する技法です。
語源の由来は、ギリシャ語で数字や幾何学を意味する「ゲオメトリコス・アリトモス」であるとも言われています。
ヨハネ黙示録の13章18節の一文に、「ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間を指すものである。そして、その数字は六百六十六である」。とあります。この「666」という数字は、「皇帝ネロ」を指すと言われていますが、これは、ギリシャ語表記をヘブライ文字に置き換え、ゲマトリアで解読したものです。
数秘術とゲマトリアの関係
一方、数秘術とは、生年月日や氏名などから、ある計算式に基づいて運勢や宿命を読み解いていく占いの方法です。
これに、ゲマトリアの文字転換法を用いたのがゲマトリア数秘術であり、古代ユダヤの神秘思想カバラに基づく占術のひとつとされています。
ゲマトリア数秘術のやり方について
ゲマトリア数秘術では、占う人の生年月日や氏名を使い、数字を導き出すことで運命を読み解いていきます。
氏名の場合は、まず22のヘブライ文字にそれぞれ対応させて、そこから数字に変換して計算を行います。
1.名前をローマ字に変換して数字にする
日本語の場合、2つのステップが必要になります。
まずは、名前をローマ字で表記します。その後、アルファベットに対応した数値変換表を使い、数字を割り出します。
ここでは、最も一般的な「カリオストロ版 数値換算表」を紹介します。
1 A I Q J Y
2 B K R
3 C G L S
4 D M T
5 E H N
6 U V W X
7 O Z
8 F P
このように、アルファベットにそれぞれ数字が割り当てられています。
ちなみに、カリオストロとは天才詐欺師、アレッサンドロ・ディ・カリオストロのことで、彼が占いに用いて広く知られるようになったものがこの換算表です。
2.全ての数字を1桁になるまで足し続ける
上記の表を使って、各文字に数字を対応させたら、姓と名でそれぞれ1桁になるまで足し算(単数変換)します。それから姓と名の数字を合計します。
ただし、11と22の場合、単数変換はせずに、そのまま扱います。
誕生数
誕生数は、占う人の生年月日から導き出す数字です。
本質的な性格や人格、この世に生まれた意味や使命など、真実の自分といわれる部分を表します。
まず、生年月日(西暦)を足していき、その合計数を単数変換します。
ただし、11と22の場合は単数として扱います。
<例>1993年9月10日生まれの場合
数字をそのまま足していき、1桁になるまで足します。
1+9+9+3+9+1+2=34
3+4=7
※この数字が誕生数となります。
生まれ日数
生まれ日数は、生まれた“日”の数字です。
誕生数で出された性格の特徴をより詳細に表します。思春期以降の理性の部分にも当てはまります。
誕生数と生まれ日の性格の比率は同じくらいですが、二つの要素に大きな矛盾がある場合は、原則として誕生数を優先します。
姓名数
数値換算表を使い、氏名を数字に変換して算出します。
姓名数は、見た目の印象や表面的な性格、潜在能力など隠れた才能を表します。
他人から見た印象のため、自覚がなかったり、自分で能力に気づかず、才能を発揮できていなかったりする場合もあります。
まず、氏名をローマ字にして、数値化します。
姓と名をそれぞれ単数変換し、それを加算します。
ただし、途中で11と22になった場合はそのままとします。
<例>HOSHI HIROMI
姓:5+7+3+5+1=21 2+1=3
名:5+1+2+7+4+1=20 2+0+2
3+2=5
※この数字が姓名数となります。
潜在数
姓と名、それぞれのイニシャルの数字を足すことで、導き出す数字です。
姓名数と同じ、外見の印象や潜在能力を表しますが、誕生数との親密度が高い方がより影響を与えます。
相性数
占いたい2人の生年月日(西暦)の数字を足して算出します。
前世からの関係性や今後の関係について表します。