浮遊霊とは?
浮遊霊とは、死んだ後に成仏できず、人間界をあちこちと彷徨っている霊の総称です。人が亡くなって意味なく浮遊霊化することはありません。成仏できないのには「死んだことに気づけない」「死を受け入れられない」などの理由が挙げられます。無害な浮遊霊がいる一方で、人に憑依して悪さをする霊も少なくありません。
浮遊霊と他の霊の違い
浮遊霊以外にも現世に存在している他の霊はさまざまで、代表的なものは以下のものになります。
- 地縛霊
- 動物霊
- 自然霊
- 物霊
地縛霊
地縛霊とは、その場所・土地に執着があり、そこから離れることができずにいる霊のことです。浮遊霊はさまざまな場所に移動できますが、地縛霊はその地に縛り付けられていて動けないでいます。事故や殺人事件の現場、自殺をした場所、処刑場、特別な思い入れのある場所などに、地縛霊がいるケースが多いです。
動物霊
犬・猫などの比較的身近なものに加え、狐・蛇などの霊も動物霊の主なものです。生前に人にかわいがられ、人と深く関わっていた動物の霊は、その人の守護霊というありがたい存在になることもあります。一方、虐待や殺処分など人間にひどい目に遭わされた動物の霊は、怨霊として人に取り憑いてしまうことも珍しくありません。
自然霊
「魂は、人間や動物などへの生まれ変わりを繰り返している」という考え方において、人間に生まれたことがない魂のことを自然霊といいます。天狗、稲荷(狐)、龍神、妖精、自然に宿る神、宇宙存在の神などはその一例。さまざまな種類がある中で、低級~高級という見方ができるのも特徴です(最高級は宇宙存在の神)。
物霊
物霊とは、物に生じる霊のことです。誰かが使用していたアクセサリー・人形・骨董品や、事故車両・事故現場にあった品物などには、ネガティブで恐ろしい思念を持つ物霊が宿ることがあります。一方、代々伝わる神具や人から大切に扱われてきた道具などには霊格の高い物霊が宿りやすく、人に幸運をもたらします。