龍神は、色によって役割が異なります。なぜ、色によって役割が異なるのかと合わせて、色別の役割もご紹介していきましょう。
龍神と五行思想
龍の色には、五行思想が反映されています。龍はもともと中国から伝わり、瑞獣といわれる神聖な生き物です。また、風水においては東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武といわれ、風水四神獣といわれる内の1つとも考えられています。
この風水四神獣に、五行説が加わり、龍は色・方角・役割といった様々なカテゴリーが割り当てられているのです。五行思想とは、万物は木・火・土金・水の5つの元素から成り立っているという自然哲学です。
五行思想は相生(そうせい)・相剋(そうこく)・比和(ひわ)といった相性関係を占うのに用いられます。古来の中国では風水や五行思想などが重要視されており、それがそのまま日本へと伝わったのです。
金龍
金龍は名前の通り金色をした龍です。方位は中央司り、五行説では土にあたります。大地や豊穣を司どり、家庭運・頭脳運・事業運といった基盤作りのサポートをしてくれる龍神です。
銀龍
銀龍は、金龍と同じような位置づけとされています。五行思想に当てはまらないため、司る方位や性質はありません。しかし、スピリチュアルな世界では、バランス良く物事をサポートしてくれる龍神といわれています。
青龍
青龍は四神神獣の内の1つであり、東の方位を司る龍神です。五行では木の性質を持ち、風の守護神ともいわれています。話術・庭園・音楽性といった芸術関連の運気を活発に導いてくれるとされていますよ。受け身ではなく、積極的に行動をする人をサポートしてくれるでしょう。
白龍
白龍は西の方位を司る龍神で、五行では金の性質を持ちます。五行の性質から、金に関連することをサポートしてくれる龍神として、倉庫・金運・飲食・結婚運等に関するご縁を頂けるといわれていますよ。また、白龍は古代中国では、天上界の皇帝である天帝に仕えていたとされる高貴な龍です。
赤龍
赤龍は南の方角を司り、五行では火の性質を持っている火山や太陽から生まれたとされる龍です。通常であれば、龍は水を司る眷属といわれていますが、赤龍は例外で、日照りを司るとされています。水害から守ってくれる龍神として、赤龍は親しまれているのです。
また、赤は強い生命力の象徴とされることから、赤龍からは活力や勝負運を向上させるご利益を頂けます。
黒龍
黒龍は北の方位を司り、五行では水の性質を持ちます。黒というカラーから悪役や闇といったイメージを持たれがちですが、黒龍こそが龍本来の性質を強く持つ龍神です。黒龍が持つ水の性質から、人間関係や家庭を円満に導き、健康運や恋愛運も上昇させてくれます。
滞っている流れを円滑に流してくれるので、円滑に進めたい物事がある場合は、黒龍が祀られている場所に足を運ぶのがよいでしょう。
まとめ
一口に龍神といっても、龍神には様々な種類が存在します。その中でも、日本で有名な龍神は神様の眷属ではなく、神格化された存在です。眷属の中でも唯一「神」という字が付く位の高い龍神ですが、神格化されると更に大きなパワーを持った存在となり、龍神が祀られている神社はパワースポットとして名を馳せています。どうしても叶えたい願いごとがあるという人は、龍神が祀られている場所に足を運んでお願いをしてみてはいかがでしょうか。