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阿頼耶識(あらやしき)とは?唯識論で潜在意識の最も奥底にある意識について解説します

阿頼耶識(あらやしき)とは?唯識論で潜在意識の最も奥底にある意識について解説します

阿頼耶識とは人間の根底にある潜在意識であり、同時に「永遠の生命」を意味します。阿頼耶識が蓄えているものには、過去の記憶やカルマだけでなく、未来を切り拓く力も含まれています。より善く今を生きるためのヒントをもつ阿頼耶識について解説します。

    阿頼耶識とは

    阿頼耶識の図解
    唯識論における八識を図に表すとこのような感じです。

    阿頼耶識は根本心と呼ばれる潜在意識の根元にあります。

    阿頼耶識(あらやしき)とは仏教の概念で私たちの心の一番深い所にある潜在意識のことです。そして同時に「永遠の生命」を意味します。

    仏教における心(=識)は8つに分けて考えられます。
    まず、表層の部分には「眼識(げんしき)・耳識(にしき)・鼻識(びしき)・舌識(ぜっしき)・身識(しんしき)」と呼ばれる、いわゆる五感があります。これらは順に第一識~第五識といわれます。この五識によって得られた情報を記憶し思考するものが第六識である「意識」です。

    意識のさらに奥である深層心には「末那識(まなしき)」という潜在意識があり、肉体や精神への執着心をもつ第七識となります。
    そして、心の最も奥にあるのが第八識の「阿頼耶識(あらやしき)」です。阿頼耶識は輪廻転生によって受け継がれる心であり、永遠の魂や生命と捉えられ、個人をつくる根本となる心となります。

    阿頼耶識におさめられているもの

    阿頼耶とはAlayaという梵語の音訳で、「蔵する」(ぞうする)=たくわえるという意味で、阿頼耶+識=たくわえる心です。この蔵におさめられているのは「業」=カルマという、善悪の行いによって生じる因果応報の法則です。

    大乗仏教では唯識という考えがあり、世界は私たち個人の心のイメージによってしか成り立っておらず、なおかつその心でさえも仮そめのものであるというものです。個々でそれぞれ世界があるのは、過去の行いが人それぞれで違うがゆえとされています。
     

    そして、仏教では阿頼耶識の中に蓄えられている膨大な記憶・カルマを「一切種子識」(いっさいしゅうじしき)と言う言葉で呼んでいます。私たちは日夜アラヤの中に記憶や想念を休みなく送り込んでいます。それが「因」となって、将来の結果「果」を生むのです。阿頼耶識には顕在意識のような善悪の区別がありません。善悪を問わず強く送り込まれた「因」に対して「果」は強く働きます。時間の早い遅いはあっても、送り込まれた因は必ず果となって訪れます。

    業(カルマ)の種は2種類ある

    阿頼耶識におさめられている業の種子には2種類あります。

    ・新薫種子(しんくんしゅうじ)・・・日常生活における新たな行動や言葉
    ・本有種子(ほんぬしゅうじ)・・・阿頼耶識の中にもともとある種子

    この二つの種が相互作用することで現象が起きて、その現象をもとに私たちは人生を歩んでいると考えられています。

    阿頼耶識とはDNAの記憶のタンク

    Photo by3D_Maennchen

    阿頼耶識には輪廻転生による想念や記憶、業が延々と引き継がれて保存されています。そして、自分が行ったことだけではなく、人から受けたことも記憶されると考えらており、どのような親や保護者にどのような愛情や躾をうけたか、周りの人にどんな言葉をかけられたかをインプットしています。ひいては自分の先祖の記憶までも受け継ぐとされます。
    そのため阿頼耶識はDNAの記憶が詰まった所でもあるといえます。

    保存されているのは単なる出来事の記憶だけではありません。その時その時の気持ち、情念も生きたまま封印されているのです。それは時代を遡るにつれていろんな人の意識と交錯し、最終的には宇宙の意識と繋がっていくという事になります。

    阿頼耶識は貯め込むだけじゃない

    阿頼耶識は単に記憶を貯め込むだけではありません。延々と受け継がれた記憶の上に、一番新しいあなたの記憶や想念が無意識のうちに休まず投入されて行きます。そしてそれらを熟成して次のあなたの新しい現実を形作って行く力を持っています。

    阿頼耶識の意味する「永遠の生命」とは、果てしない過去から現世、そして遠い未来へと受け継がれていく生命(魂)です。
    阿頼耶識におさめられている「業」には3種類あると言われています。「意業(いごう)・口業(くごう)・身業(しんごう)」で、それぞれ心で思ったこと、口に出したこと、行動したことによるカルマです。

    受け継がれている「業」は、過去と同じ状況や条件下になると反射的な行動パターンとして現われやすくなります。例えばすぐに不平不満を言う人は、過去に不満のキズを業に刻んでいて現世でも不満を言うことでさらに業を深くしてしまっているのです。


    そして善を成せば「善果」が、悪を成せば「悪果」が伴います。すなわち因果応報(善因善果、悪因悪果)によって私たちは今を生きています。

    阿頼耶識の力を信じる

    善い行いは良い結果をもたらす、この因果を念頭において日々行動すれば阿頼耶識にある種子も善い芽をだします。そして未来に引き継がれる阿頼耶識のカルマも軽くなっていくでしょう。

    また、先ほどカルマは行動パターンとなって現われて繰り返してしまうと述べましたが、そのカルマに自ら気づいて繰り返さないように意識し改善することで、そのカルマを重くしないようにできます。それは自分自身の魂の成長にも繋がることでしょう。

    大きな阿頼耶識というタンクに澱んで熟成している「因」は、新しい想念を意識して繰り返し送り込むことで中身が徐々に変わって行きます。タンクに一杯になっていた暗い「因」でも、意識して送った明るい想念によっていずれは入れ替えることが可能です。毎日少しずつ、より善い想念や言霊を注ぎ続けていくのがポイントです。

    阿頼耶識にアクセスする

    カルマに気づき、今どうすべきかを知りたいときの一つの手段が阿頼耶識にアクセスすることです。カルマは癖や習慣として出てくるため、なかなか自分では気づきにくくなっています。

    阿頼耶識にアクセスが可能になると集合的無意識にアクセスすることも可能になります。集合的無意識とは国や民族、人種を超えて全人類で共通して存在する普遍的無意識です。そして集合的無意識にアクセスすることが可能になると、さらに宇宙規模の意識である「アカシックレコード」(世界記憶)にもアクセスすることができるようになります。

    阿頼耶識を糧に豊かな人生を送る

    無限の意識と繋がっている阿頼耶識ですが、あなたの阿頼耶識はあなた独自のものです。無限の意識からすれば、あなたは阿頼耶識を通じて現実を創造するひとつの存在です。

    阿頼耶識の力を信じて明るい希望に満ちた気持ちや言葉をどんどん送り込むことで、光に満ちた未来が切り拓けるでしょう。弾んだ心と感謝の気持ちが阿頼耶識に送り込まれて大きな明るい「因」になります。その時に阿頼耶識は動き出し、やがてその「因」が奇跡ではなく現実世界で法則通り「果」となるのです。

    無限の意識を糧に、心豊かな人生を送りましょう。

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