「神隠し」とは?実際に起きた事件と真相を交えつつ「神隠し」の意味を考える

日本では毎年、発見されることのない行方不明者は年に約1000人程出るようです。 毎年1000人もの人が発見されることもなく忽然と姿を消す…まるで神隠しのようですね。 この記事ではそんな神隠しの事件や真相、意味について書いていきたいと思います。
人がある日突然、何の前触れもなく消え去ってしまうことを意味する「神隠し」
日本ではニュースに取り上げられていない事件を含めると毎年10万人以上の人が行方不明になっています。
そしてその内の約1000人程がそのまま発見されません。
つまり毎年1000人もの人が「神隠し」にあったように、姿を消しているのです。
神隠しの意味
「神隠し」とはそれまで存在していた人が消え去ってしまうことを意味します。
山や森など神域と呼ばれる場所やそのほかの場所で人がいなくなってしまうことを、神様の仕業という意味にとらえて「神隠し」と言うようになりました。
天狗や鬼、狐などの妖怪も神様に含まれるので神隠しは「天狗隠し」、「鬼隠し」と呼ばれることもあります。
「神隠し」には遭遇しやすい気質があるとされています。
子供では知的障害や神経質な人、また出産後の女性など精神的に不安定な状態にある人が神隠しに遭いやすいようです。
実際にあった神隠し事件7選
ここから実際に起きた神隠しと思われる事件についていくつか紹介します。
①赤城神社の神隠し事件
まずは日本の神隠し事件の代名詞とも言われる「赤城神社神隠し事件」です。
1998年千葉県に住んでいた主婦の志塚法子さんは家族と群馬県宮城村にある赤城神社へお参りへ行ったとき、忽然と姿を消す神隠し事件が起こりました。
その日は大雨だったので家族を車に残して法子さんの夫と叔父のみが神社へ参拝に向かいました。
まもなく法子さんは「せっかくだから自分もお賽銭をあげてくる」と言い残し、101円を持って神社の境内に向かったといいます。
しばらくして車内にいた娘さんは赤城神社境内に行ったはずの法子さんが別の場所で佇んでいる姿を目撃したそうです。
それ以後法子さんは行方不明となり、警察官100人が捜索しましたが現在も見つかっていません。
後日法子さんが誰かに傘を差しだしている姿が映されたビデオが送られてきたようです。
赤城神社に向かったはずの法子さんは一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
これが、赤城神社神隠し事件です。
②北海道室蘭市で起きた女子高生神隠し事件
次は室蘭市女子高生神隠し事件です。
2001年、北海道室蘭市にて当時16歳の千田麻未さんという女子高生が行方不明になる神隠し事件がありました。
その日、麻未さんはアルバイトの講習を受けるためバスに乗ったのですが下車するはずのバス停では降りず、3つ先にあるバス停付近で同級生と挨拶を交わしている姿が目撃されています。
麻未さんはその後近くのショッピングモールのコスメショップで買い物をしていることが監視カメラから分かるのですが、それ以後行方不明となってしまいました。
バイト先の店長が警察に取り調べられましたが、麻未さんは結局店には来なかったという証言をしており、未解決の神隠し事件となっています。
➂徳島県松岡伸也くん神隠し事件
1989年、徳島県貞光町の親戚の家へ行った当時4歳の松岡信也くんは父親が少し目を離した隙に行方不明になるという神隠し事件が起こりました。
伸也君と父親、当時2歳の弟、従兄弟の子供の計4人が朝の散歩から戻ってきた時のことです。
父親は玄関で伸也君の姿を確認しており、弟を預けるために家の中に入って戻ってくると伸也君はどこにもいませんでした。
父親が玄関に戻ってくるまでの間たった40秒ほどしかたっていなかったようです。
親戚の家は山中にあるので周りに家もなく人気のない場所です。
事件当時不審な車も発見されていないので、たった40秒ほどの内に人が消えたという事になります。
この神隠し事件は世の中には超常現象のような不可解な出来事も存在するという意味にも感じられます。
④タケノコ堀り神隠し事件
2005年にはタケノコ堀り神隠し事件が起こりました。
当時5歳の大西有紀ちゃんは母親、小学3年生の妹と一緒に香川県坂出市にてタケノコ堀りに参加していた時に行方不明になったのです。
「もう一本取ってくる」と言い残して竹林に入っていった有紀ちゃんはまるで神隠しにあったかのように忽然と姿を消しました。
竹林の中にある池に落ちた可能性もあったので池の水を全部引いたのですが有紀ちゃんは見つかりませんでした。
4匹の警察犬を使って捜索すると全ての犬が同じ所で足を止めたので車でさらわれた可能性も示唆されていました。
しかしその場所は車が入ってこれるようなところではなく、この事件は迷宮入りになりました。
⑤石井舞ちゃん神隠し事件
5つ目が「石井舞ちゃん神隠し事件」です。
1991年、福島県船引町にて当時7歳だった石井舞ちゃんが深夜に突如姿を消すという神隠し事件が起こりました。
事件があった日、舞ちゃんの家には祖父母、父母、兄弟二人、父親の姪とその彼氏、母親の友達の子供二人がいました。
母親の友人の子供二人と一緒に寝ていた舞ちゃんは、真夜中子供達が目を覚ました時には行方不明となっていました。
姪の彼氏がその時いなかったので取り調べを受けたのですが、友達と会うためにタクシーに乗っていたという証拠が確認されたので、姪の彼氏の疑いは解消されました。
警察が捜査すると家の近くに不審者のいた痕跡が全く見つからなかったといいます。神隠しにあった石井舞ちゃんはいまだに見つかっていません。
⑥坪野鉱山神隠し事件
1996年富岡県魚津市にある廃墟となった旅館に肝試しに行った女性二人が行方不明になるという神隠し事件がありました。
家族に肝試しに行くと言い残して出かけた後、連絡をとることが出来なくなり現在も見つかっていません。
坪野鉱山の廃墟の旅館は有名な心霊スポットでもあるため、神隠しが起こったのではないかと考えられます。
⑦岡山の鍾乳洞で神隠しにあった大学生
「岡山県地底湖神隠し事件」についても紹介します。
2008年、岡山県ひめさか鍾乳洞という洞窟に大学三年生の男子生徒が入りこみ、地底湖で泳いでいるときに神隠しに遭うという事件が起こりました。
届け出を出さなければ入れない天然記念物の洞窟に届け出を出さずに入り、泳げる場所ではない地底湖でなぜ泳いでいたのかという疑問がささやかれました。
神隠しにあった後男子生徒のSNSへログインが行われていたり、日記が消されているなどの出来事があり、事件は現在も解決されていません。
学生同士のいじめや人間関係のこじれがエスカレートした事件が、神隠しとして隠蔽されているケースの代表かもしれません。

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