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神獣・白澤(はくたく)とは?厄除けの図として描かれる、瑞兆とされた妖怪について解説

神獣・白澤(はくたく)とは?厄除けの図として描かれる、瑞兆とされた妖怪について解説

白澤(はくたく)は吉兆を表わすとされる伝説の神獣です。白澤の描かれた絵白澤図には魔除けの効果があります。今回は白澤について解説していきます。

    神獣と呼ばれた白澤の伝説

    中国古来から伝わり、吉兆を表わすとされる伝説の神獣・白澤。白澤は神獣であると同時に瑞獣でもあります。

    これまで白澤の姿は様々な絵師によって描かれてきました。白澤の描かれた絵には、ある特殊な効果があります。

    今回は中国の伝説上の生物、神獣白澤について、白澤はどんな時に現れるのか?
     
    白澤について解説していきます。

    白澤とは?

    はくたくの図
    ​​​​​​​私が白澤です。覚えてね
    • 白澤の読み方は「はくたく」
    • 白澤は人語を理解し、あらゆる知識を持つ
    • 白澤は中国から来た瑞獣

    神獣白澤とは古来中国より伝わる伝説上の生物です。

    白澤は言葉を話せて、あらゆる知識をあわせ持つことから瑞獣とも呼ばれています。
     
    麒麟や鳳凰のように中国古来から伝わる瑞獣白澤ですが、中国のどの時代に生まれたのかは分かっていません。

    中国の五経に含まれる「礼記」には白澤の名前が載っているので、紀元前以上前の時代に生まれた瑞獣だということが分かっています。

    白澤は白沢とも書きますが、両者は新字体(白澤)と旧字体(白沢)の違いとなります。

    瑞獣とは 意味について

    白澤のような瑞獣とはどんな生物なのでしょうか?

    瑞獣(ずいじゅう)とは世の中にある動物の中で長として選ばれた4匹の霊獣を指し、瑞兆として現れる不思議な特徴を持つ動物です。

    瑞兆とは、何か嬉しいこと、良いことが起こる前兆という意味なので、瑞獣白澤が現れるのは吉兆の印でもあります。

    世の中には羽を持つ羽虫、鱗を持つ鱗虫、獣の様に毛を持つ毛虫、甲羅などの殻を持つ甲虫、合わせて360種類が存在しており、これらの生物を束ねる長が瑞獣です。

    瑞と言う字はあまり見かけませんが、中国では「吉祥」や「めでたい」という意味を指すことから、瑞獣を吉祥獣と呼ぶこともあります。

    有名な瑞獣には鳳凰や麒麟、竜、霊亀が存在し、この4匹をまとめて四大瑞獣と呼びます。彼らは徳高い国の統治者が現れた時に出現すると言われています。

    白澤も麒麟や鳳凰のように代表的な瑞獣なのです。

    青龍

    青龍

    虹を見ることも瑞兆だね

    白澤は国の統治者の前に姿を現す

    Photo byWikiImages

    中国の統治者たちは白澤を大切にしてきました

    白澤は徳高い国の統治者に対して姿を見せるという特性があります。

    中国の伝説では、白澤は東望山に住んでおり、人語を話すことが出来るので優秀な国の統治者の前には姿を表わし、大切なことを教えてくれました。

    政治に関わる人達、為政者によって特に愛されてきた白澤。白澤が描かれた絵は吉兆を招くと言われています。

    政治に携わる人たちは自分が受け持つ治世をより良いものにするために、白澤が描かれた絵を身の回りに置いていました。

    為政者は吉兆の効果を期待して、建築物に瑞獣白澤の絵を描いてもらっていたのです。中国皇帝を護衛する兵隊の前では「白澤旗」を立てていたと言います。

    白澤旗
    皇帝の護衛兵の白澤旗

    日光東照宮拝殿に有名な白澤図がありますが、これは江戸時代の画家加納探幽作と言われています。

    日光東照宮の白澤図 加納探幽作

    日光東照宮の白澤図

    この絵では人間のような顔つきに加えて、角やあごひげのある白澤図が描かれています。

    日光東照宮拝殿の将軍が座る場所すぐ近くに白澤の絵があることから、白澤は為政者に好かれていたことが伺えます。

    「王者有徳にして明照幽遠ならば則ち至る」という言葉があるように、瑞獣白澤はとくに政治に関わる人に愛好されてきました。

    黄帝に妖怪の事を教えた白澤

    白澤と遭遇した皇帝の逸話も残っています。

    中国神代の伝説の皇帝であり、医学の祖でもある黄帝は東シナ海にて白澤と遭遇しました。

    黄帝は白澤から「妖異鬼神」についても教えもらいました。
    「妖異鬼神」とは現在で言う妖怪の事です。
    黄帝が白澤から教えてもらった妖怪の数は11520種類にも及ぶといいます。

    黄帝が白澤に教えられたことを部下に書いてもらった書物が「白澤図」です。黄帝の時代、自然災害や病気は妖怪によってもたらされると考えられていました。

    なので妖怪に対してどう対処するかが人々の課題だったのです。

    白澤図には妖怪に対する対策も書かれており、図録と言うよりも防災マニュアルに近いものでした。

    民衆の間では白澤の絵は厄除けの効果があると認識されるようになり、信仰の対象にもなりました。

    江戸時代になると、白澤の絵はお守りや就寝時に枕もとに置くお守りとして使われるようになります。

    白澤は厄難を表わす妖怪について、妖怪が現れたらいかに対処すれば良いかを教えてくれるありがたい存在だったのです。

    世に広まった「白澤図」

    白澤は自然災害や病気を避ける方法を人間に教えてくれた除災の効果を持つ神獣です。

    このことから人々は白澤の描かれた図に「病除け」「厄除け」の効果を見出し、民衆に
    「白澤図」が広まりました。


    中国や日本で瑞獣白澤は縁起の良いもと考えられたので、絵師によってたくさんの白澤図が描かれます。

    瑞獣白澤の一般的な姿は、角が一本生えており、下あごにひげが垂れさがり、額に刻まれた第三の目と体の両側に3つずつ目が描かれていました。

    このように瑞獣白澤は合計9つの目を持つことが特徴です。

    おかずさん

    おかずさん

    いつか白澤にインスパイアされたポケモンなんかも登場しそうですね
     

    国の統治者や絵師から好まれた瑞獣白澤ですが、現在の日本では青龍、白虎、朱雀、玄武などの四神の方が知られているかもしれませんね。

    青龍

    青龍

    おかずさんは余計なことばっか言うよね。。

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