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スピリチュアルペインとは?定義から村田理論による看護計画などケアの方法も解説!

スピリチュアルペインと村田理論
スピリチュアルペインと村田理論
スピリチュアル

スピリチュアルペインとは何か?

青あざを作ってしまったような「肉体の痛み」と人間関係で発生した「心の痛み」……それは決して同じ痛みではありません。消えてしまえば忘れてしまう痛みは、病院の治療で十分かもしれません。ですが、人間の心や魂の痛みは消してしまう時間が必要です。それこそスピリチュアルな体験が必要な場合もあるでしょう。

この記事では精神的な苦痛、魂の苦痛と呼ばれる「スピリチュアルペイン」について解説します。

スピリチュアルペインとは、自分が自分でなくなるという苦しみ

スピリチュアルペイン

スピリチュアルペイン

医学用語で”ペイン=痛み”は4つに分類されています。
①肉体的痛み:これは一般的なカラダの痛みを指します。
②精神的痛み:心の痛みを指し、不安・怒り・恐怖・鬱(うつ)といったものを指します。
③社会的痛み:治療のために金銭的不安に陥ったり、社会とは無縁の状態になってしまう痛みを指します。

これに対して、スピリチュアルペインとは④番目の概念で、人間の”素”の状態の痛みです。
別名「魂の痛み」は、人生が終わりに近づき、自分が自分らしくなくなってしまう悲しみ、あるいは引きずっている過去の出来事への後悔、断ち切れた人間関係へ無念など。 これらは、全て”死”を目前にした魂の痛みです。

スピリチュアルペインの例
「ガンに侵され、カラダのあちこちが痛い。自分はまだ40代なのに、なぜこんな辛い目に遭うのか」
「死期が近づいているのに、自分が死んでも悲しんでくれる人がいない」
「50年前にケンカ別れをした友人に、謝りたいのにできない…自分には歩く体力さえないのが辛い」
「自分の一生とは何だったのか?生きている意味、生きて来た意味がわからない」

これはほんの一例ですが、人は死を前にして”自分の人生に悔いなし”と晴れやかに昇天するばかりではない、ということ。苦しみ悶え、あるいは怒りをぶつけるような時を過ごしながら死んでいく人が少なくありません。自分が自分でなくなることの痛み、それがスピリチュアルペインの定義なのです。

ポイント

スピリチュアルペインとは自分が自分でなくなってしまう苦しみ

スピリチュアルペインと看護

実際にスピリチュアルペインで苦しむ人々を看護する人たちも日夜心を砕いています。

「死ぬ前って、そんなに苦しいんだ……」
「人には煩悩があるから、スピリチュアルペインが離れないんだね」
「死んでしまえば、全てが消えてしまうのに、どうして痛みが起こるんだろう?」

健康に暮らす人たちには無縁のスピリチュアルペイン。もうすぐ三途の川を渡るのだ……という人たちの心境、魂の叫びを理解できる人はいるでしょうか?おそらく健康な人にはわからない痛みでしょう。

ですが、実際に病棟で働く看護師や医師、病院関係者は日々こうしたスピリチュアルペインの患者を前に葛藤しています。

とくに、大規模の精神科病院は、脳梗塞や心筋梗塞、ガンといった重い疾病患者がさまざまな脳障害や意識障害、認知障害を抱えて、人生の最後にやって来る場所のひとつです。こうした病院では患者一人ひとりが”尊厳ある死”を迎えてもらうための終末期医療を行っています。

スピリチュアルペインとは?

スピリチュアルペインとは?