諦めたらそこで試合終了ですよ 安西先生に学ぶ諦めない心

諦めたらそこで試合終了ですよ
諦めたらそこで試合終了ですよ
エッセイ

諦めたらそこで試合終了

 

「諦めたら、そこで試合終了だよ」
バスケットが好きな人なら、誰でも知っている漫画”スラムダンク”。
主人公のひとり、三井寿が恩師である安西光義先生と出会うきっかけになった言葉です。

諦めたらそこで試合終了ですよ

諦めたらそこで試合終了ですよ

中学最後の試合、ホイッスルまで時間がない中でこの言葉を聞いた三井。
諦めかけていた最中のロングシュート、そしてが決まった瞬間に、大逆転勝利!
……わずか1秒のドラマが、この言葉に凝縮されています。

人は誰でも極限状態に置かれると、迷い勝負から手を引こうと思うもの。
ただ、第三者からみれば、それは試合放棄でしかありません。
「そうは言っても、もう無理」
「挑戦はしたし、努力はしたけど限界」
果たしてそうでしょうか?
諦めてしまう前に、ぜひお伝えしたいことがあります。

世界最高の音楽を作った男は、聴力を失っていた

「人間はまじめに生きている限り、必ず不幸や苦しみが降りかかってくるものである。
しかし、それを自分の運命として受け止め、辛抱強く我慢し、
さらに積極的に力強くその運命と戦えば、
いつかは必ず勝利するものである」

これは、世界で最も有名な作曲家”ベートーヴェン”の言葉です。
1770年にドイツのボンで生まれた、ルートヴィッヒ・ファン・ベートホーフェン(ドイツ語読み)は、56年の生涯で、9つの交響曲、8つのピアノ協奏曲、弦楽合奏曲やピアノソナタ、合唱曲など膨大な楽曲を残しました。

中でも、9つの交響曲は「運命」「英雄」「田園」「合唱(第九)」などと呼ばれ、超有名。
ですが、彼自身は決して恵まれた環境に育ち、幸せな人生を送った人ではありませんでした。

諦めたらそこで試合終了ですよ

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幼少期に音楽漬けのスパルタ教育を施したベートーヴェンの父は、毎晩酒浸りの日々。
才能が花開き、ドイツの田舎町 ボン から 音楽の都ウィーン に勉強に行ったと思ったら、母が危篤。
その後、ピアニストとして活躍はしたものの、相次ぐ失恋で自信喪失。
更には極度の難聴になり、20代後半にはラッパ型の補聴器が欠かせなくなり、運命は彼を失意のどん底に落としてしまいます。

彼はピアニストの道を断念し、作曲家として、それも想像力だけで曲を完成させて行きます。
これはつまり”実際の音を聞くことのない、想像だけの音楽”を作っていたことに他なりません。

音の聞こえない苦しみだけでなく、弟を養うために働き、その息子(甥)のために働く日々。
おまけに甥はぐうたらでピストル自殺未遂!

あまりにも苦しい人生を送り、そして偉大な作曲家として大成したベートーヴェン。
その彼が残した言葉が「いつかは必ず勝利する」というものなのです。

 

成し遂げようとすれば、必ず壁が現れる

誰もが知っている大作曲家、ベートーヴェンですが、彼ほど人生で失敗を重ねた人はいないでしょう。
耳が聞こえないことで、人嫌いが高じてしまったり、性格の合わない貴族を邪険にしてしまったり、と折角の収入をフイにすることも多くありました。

しかし、彼はそうした失敗を”手紙を書く”ことで克服します。
話ができないなら、筆談すればよい。失敗から学んだ彼の交渉術は優れたものでした。
コミュニケーションを積極的に行う手段は”話す”以外にもたくさんあります。

諦めたらそこで試合終了ですよ

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ここから何を学ぶべきか?
それは、成し遂げようとすれば必ず”壁”が現れる、ということです。
壁とは、資金や時間不足、ライバルの出現や失敗の数々といったものでしょう。
とくに、失敗経験を積み重ねると、だんだんと諦めを感じてしまう人が少なくありません。
ですが、そこで試合放棄をすれば、人生はそれだけのことです。

耳が聞こえないなら、目で話せばいい。
声が出ないなら筆談すればよい。
うまくいかないなら、別の方法を編み出せばいい。
成し遂げようとするなら、誰にでも壁は現れます。ですから、壁を乗り越える別の方法を見つければいいのです。失敗から学ぶことは、他の一手を探すことなのです。

失敗から”限界”や”戦略”を学ぶ

失敗を失敗にしない、つまり試合放棄せずに次に進むにはどうしたらいいでしょうか?
そこには、戦略が必要になります。

多くの人とチームで業務を行おうとする場合、リーダーやサブリーダーなどの役割が必要です。
各々がしっかりと自分の役割分担を行えば、スムーズに仕事が貫徹できるでしょう。
ところが、役割が把握できない人がいると必ず失敗が起きるもの。

諦めたらそこで試合終了ですよ

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あなたがリーダーなら、この場合どうするでしょうか?
メンバー一人ひとりに役割を伝えるにも、時間がない。
途中で抜けたり新しくメンバーになる人もいて、なかなか全員が揃わない。

その場合、今までの失敗例を調査し、そこからどうすればいいかを考えます。
多くの人を動かす場合、どんな組織作りをすれば人はしっかり動くのか?
失敗のサンプルを出来るだけ集めることで、最善の戦略を立てられるのです。

医療用語に”クリティカルパス”がありますが、これは患者に質の高い医療を効果的かつ安全に提供する”計画表”を指します。まさに、クリティカルパスが戦略と言えるのです。

押してだめなら、引け

さて、失敗を重ねて戦略を編み出したあなた。ですが、それでもうまくいかないとしたら?
それはいったん”引く”という決断の時かもしれません。

なぜ失敗が続くのか。
それは引き際ではないのか?
そういう選択肢を持っていないといけません。

諦めたらそこで試合終了ですよ

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失敗を重ねて、別の方法を探す。
それはいつまでも同じ実験を重ねる研究者のようなものです。
まだ、失敗の段階ではない…と同じことを繰り返すことは、戦略とは言えません。

失敗は失敗。そしてひとつの経験として重ねて、別の道を探すのがいいのです。
押して押してだめなら、引けばいい。
それも大事な戦略なのです。

まとめ

人は、限界点をどこかにおいて生きるものです。
精一杯やって、だめならしょうがないという人が多くいます。
絶対にトップに立つんだ、という強い決心で臨む人生は辛過ぎる……そんなことを言う人もいるでしょう。

「諦めたら、そこで試合終了だよ」
これは、経験を積んだ人にとって非常に深い言葉です。
たった一度の人生、どう生きるかはあなた次第なのです。

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